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都会の一角で瞑想体験、KDDIの「GINZA 456 ととのう宇宙ラウンジ」

 「ととのう」というのは、サウナで得られる「心地よさ」を表した言葉という。愛好家たちの間で使われだした言葉がいつしか定着して一般でも広く使われているようだ。KDDIが、そんなととのう状態を「瞑想」を通じて手軽に体験できるイベントを開催している。

 サウナのように入浴準備など不要で「ととのう」瞑想体験ができるのが、KDDIのコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI」だ。同店では、2023年3月31日までの期間で「GINZA 456 ととのう宇宙ラウンジ」を実施している。参加料金は無料で、事前予約が必要となる。

宇宙船内でヒーリング

 同イベントは、宇宙旅行に向かう宇宙船のなかで“ととのう”瞑想体験ができるというもの。GINZA 456の地下1階全体で、宇宙船内を模した空間演出がなされておりリラクゼーションを促すアロマの香りも漂う。

 体験時にはイヤホン型脳波計を着用し、ととのう状態を測定する。脳波を活用したイベントと言う意味では、2022年春ごろに開催された「願いツナグサクラ」や夏に開催された「願いツナグ星空」が近いが、今回は脳波の測定結果(=ととのう状態)が体験中にリアルタイムにわかるようになっている。

宇宙空間を飛行中だ
青いと落ち着いているということ(写真左)。仕事の連絡を取り合う業務用ケータイを取り出した瞬間、写真右のように黄色くぼやけたような状態になった
体験中の様子(イメージ

 座席の下が測定結果に合わせて光るようになっており、青い光であれば心が落ち着いている状態、黄色であれば緊張状態にあるという。光のゆらぎ方も心理状態の変化を受けるようだ。宇宙船の各席のディスプレイには、よりととのうためのアドバイスも表示されるので、体験時には参考にしてみても良いかもしれない。

 瞑想中の船内は暗いなかで光が揺らめいていて、不思議感がたっぷりだ。幻想的なサウンドもあいまって、ちょっとした非日常感を感じるにはちょうど良い。体験の最後には、自分がどれくらい「ととのった」のかスコア化して表示される。各々のスコアに応じた演出が設けられているが、そこはぜひ体験して自らの目でたしかめてみて欲しい。

筆者のスコア。けっこう高得点とのことだった

 ちなみに今回のイベントでは、“とある惑星に降り立つ”インタラクティブな体験も用意されている。壁面に広がる異星の動物と思われるものに触れると、それぞれ特有のアクションを示す。

鳥×恐竜?
うさぎ?

 うさぎや鳥と恐竜のハイブリッド的動物に不思議な人工物様のものなどさまざまな仕掛けが用意されているので、触って遊んだり写真を撮ったりして楽しんでみよう。

遠隔地からスマホでも

 GINZA 456まで遠くて行けない、という人でもスマートフォンからWebサイトを通じて体験することもできる。GINZA 456公式サイトからスマートフォンでアクセスできるので、ぜひチェックしておきたい。

 宇宙旅行の記録は、GINZA 456の1階にあるディスプレイに表示される。ここにはスマートフォンで参加したユーザーの記録も示されるという。1階では同じく、KDDIの宇宙への取り組みとして、Starlinkのアンテナなどが展示されている。

 KDDIでは、技術と脳科学をかけあわせる「ブレインテック」としてほかにも「ゲーマーからレーサーを生み出す」「音楽ライブで観客の盛り上がりに合わせた演出をする」といった実証を行っている。GINZA 456でのイベントは、そんな同社のブレインテックの取り組みを体験できるイベントのひとつ。「最新技術を体感してみたい」「瞑想したい」という人は一度訪れてみると良いだろう。