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宇多田ヒカルのライブを1万人無料配信へ、ソニーが立体音響技術で

2022年12月22日 12:44

　ソニーは、同社の立体音響技術「360 Reality Audio（サンロクマル・リアリティオーディオ）」で、フルオブジェクトベースでライブのリアルタイム配信を実現すると発表した。第一弾として、2023年1月19日に宇多田ヒカルのライブ配信イベントが実施される。

イベントの概要

　U3MUSIC / EPIC Records Japanが主催する宇多田ヒカルのイベント「40代はいろいろ♫」は、2023年1月19日21時～、世界向けに配信される。

　抽選で1万人が楽しめるイベントで、無料となる。視聴する際には、スマートフォンやタブレットに加え、アプリ「360 Reality Audio Live」とヘッドホンが必要となっている。

　「360 Reality Audio」では、音源に位置情報を加えて、球状の空間に配置していく。ボーカル、ギター、ドラムなどが空間のなかで、どこから音を発しているか設定することになる。

　ソニーでは、そうした立体音響を、リアルタイムで配信できるよう制作ツールを新たに開発。エンジニアは、制作ツールを使って、音源をすぐに配置でき、意図した通りの音を作れる。

　配信のためには、データ量を一度、圧縮することが求められる中、品質を高いまま圧縮すると処理する時間がかかってしまうため、独自の音源処理アルゴリズムも開発された。

　新たな制作ツールやアルゴリズムで届けられる立体音響のライブ配信を楽しむために、スマートフォン・タブレット向けアプリ「360 Reality Audio Live」が用意されている。

　「360 Reality Audio Live」はソニーと米Streamsoftが共同開発したもの。リアルタイムでのチャット機能が用意され、視聴者同士だけではなく、アーティストとやり取りするこもできるという。