楽天モバイル、基地局電源を「再生可能エネルギー由来」へ――再エネ電力供給についてPHOTON CAPITALなどと合意

　楽天モバイルと楽天エナジー、PHOTON CAPITALは、楽天モバイルの携帯電話基地局に再生可能エネルギー由来の電力（再エネ電力）を2023年から供給することについて合意したと発表した。

　今後、再エネ電力の供給を全国の基地局に拡大し、楽天グル
ープのカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みと、温室効果ガス排出量の削減を図る。

　今回の取り組みでは、太陽光発電所を運営するPHOTON CAPITALから太陽光発電された再エネ電力を、小売電気事業者の楽天エナジーを経由して楽天モバイルに供給される。

供給イメージ

　これまで、携帯各社の基地局に太陽光パネルが設置されることもあったが、それは防災対策として用意されることが多く、基地局のある場所に設置されるというものだった。

　一方、楽天モバイルの取り組みでは、電力使用者を限定した専用の発電装置を遠隔地に設置し、送配電網経由で長期にわたり電力需要施設に供給する「オフサイトPPA」のしくみを活用し供給される。調達予定の電力は、固定価格買取制度の認定を受けないものとなり、国民の負担がない「100％再エネ電力（非FIT）」となる。

　また不足分の電力は、楽天エナジーの法人向け実質再エネ電力供給プラン「REco プラン」で供給する。

　これらの取り組みにより、温室効果ガス排出量は年間約1765トン削減される見込みだという。