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「Galaxy Z Fold4」の折りたたみヒンジはどう進化したのか

 10日(日本時間)、サムスン電子がフォルダブルスマートフォンの新モデル「Galaxy Z Fold4/Flip4」を発表した。このうち、広げてタブレットのように使える「Galaxy Z Fold4」のヒンジ部分は、今回、どう進化したのか。同社の発表内容から、ヒンジの工夫について紹介しよう。

 一見するとスマートフォン、そして広げると大画面になる「Fold」シリーズの心臓部はヒンジ機構だ。これまでは、ギア(歯車)を組み合わせて均等かつシームレスに畳んだり、広げたりできるようにしていた。しかし、ギアを用いる構造では、重くなり、大きさもある程度必要になる。

これまでのギアタイプのヒンジ

 第4世代となる今回、サムスンは、「ヒンジをスリムにする」という目標を掲げた。そして新しい解決策にたどりつく。それは、歯車から蝶番を使ったしくみにすることだった。

新しい蝶番タイプのヒンジ

 歯車が回転し、部品と部品が連動して折りたたむという仕組みから、2つの板状のパーツが組み合わさった蝶番が、2つのボティをつなげ、折り畳めるようになったことで、ヒンジのスリム化、そして端末全体の軽量化を実現。機構を変えても、従来と同等の耐久性を備えているという。