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iPhone向けChrome、危険なWebサイトから身を守る「保護強化機能」などの新機能

 米グーグル(Google)は、iOS向けのChromeに追加する予定の5つの機能を公式ブログで紹介した。

危険なWebサイトからユーザーを守る「保護強化機能」に対応

 iOS向けのChromeでも「Enhanced protection(保護強化機能)」が利用可能となる。同機能を有効にすると、Chrome上で閲覧するWebページに関する情報を「Google Safe Browsing(グーグル セーフ ブラウジング)」に送信することで、アクセスするWebサイトが危険かどうかを、事前予測して警告する。

 ユーザー名とパスワードなどの認証情報をWebサイトに入力する際、他のサービスなどで流出しているユーザー名とパスワードなどの認証情報を使おうとすると、これらを変更するように促す。

任意のアプリでユーザ名・パスワードを自動入力

 Chromeには、「Google Password Manager(グーグル パスワード マネージャー)」が組み込まれている。

 iOSでは、この機能をAutofill provider(オートフィル プロバイダー、パスワードの自動入力)として設定でき、Chromeで入力・作成したパスワードを、任意のWebサイトやアプリに自動入力できるようになる。

新しいコンテンツをより見つけやすく

 Chromeでタブを開くと、検索またはURL入力のほかに、ブックマーク、リーディングリスト、最近使ったタブ、履歴、Discoverなどが表示される。

 次回のアップデートでは、しばらくChromeを使っていない場合でも、Chromeを使って新しいコンテンツを見つけたり、検索したり、最も頻繁に訪れるWebサイトにアクセスしたりするのが容易になるという。これらの変更は、Android向けにも近日中に行われる予定。

より高速に、より正確にWebサイトを翻訳

 デバイス上の機械学習を使った翻訳に対応する。さらに、アクセスしているページの言語を正確に識別し、翻訳する必要があるかどうかを正確に理解するために、言語識別モデルをアップデートする。これによって、よりよい翻訳結果が得られるようになるという。

閲覧履歴の消去、Chromeをデフォルトに設定などの操作を簡単に

 Chromeのアドレスバーに、"履歴消去"と入力することで、ブラウザの閲覧履歴を削除など、キーワードに関連するコマンドが実行できる「Chrome Actions」が、iOS向けのChromeでも利用可能となる。

 実行できるコマンドの一例は、閲覧履歴の消去、シークレットタブを開く、Chromeをデフォルトブラウザーに設定するなど。