てっぱんアプリ!

意外と知らない? Webブラウザー「Google Chrome」のショートカット機能

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

◇   ◇   ◇
アプリ名: Google Chrome
開発者: Google LLC
価格: 無料
対応OS: iOS 14.0 以降、Android OS
カテゴリ: ツール

 スマートフォンのWebブラウザーとしてデファクトスタンダードと言えるような存在になっている「Google Chrome」。より効率よくWebブラウジングしていけるショートカット機能があることをご存じだろうか。今回はAndroid版とiOS版それぞれのショートカット機能を紹介したい。

人気の高いWebブラウザー「Google Chrome」。隠された(?)ショートカットとは

新たに追加されたAndroid版の機能「ツールバー ショートカット」ほか

 AndroidスマートフォンでChromeを使っている人は、いつの間にかアドレスバーの隣に1つボタンが増えていることに気付いたかもしれない。以前はタブボタン(開いているページの数が表示されているボタン)とメニューボタンの2つしかなかったが、その左側に新たに「ツールバー ショートカット」というものが追加されている。

いつの間にかアドレスの右側にボタンが追加されている

 ここに表示されるボタンの機能は、ユーザーによって異なる場合がある。「+」ボタンかもしれないし、「共有」ボタンかもしれないし、あるいは「音声検索」ボタンになっているかもしれない。たとえば「+」ボタンは新しいタブを増やすことができるもので、これまでタブ画面に移動した後「+」ボタンを押さなければならなかったのがワンアクションで済むようになる。

 「共有」ボタンも同様に、これまではメニューを表示してから「共有」を選ばなければならなかったのがワンタップでこなせるようになるもの。「音声検索」ボタンは音声認識でWeb検索する機能で、これもURL部分をタップした後にマイクボタンを押す必要があったのが、それを1ステップ省略できる。

「+」ボタンは新しいタブを開く
「共有」ボタンは他のアプリと連携するときに使う
「音声検索」ボタンは声で検索が可能

 デフォルトでは、これら3つのうちいずれかがユーザーのアプリの使用状況から自動で判断して選ばれるようだ。特定の機能に固定したいのなら、このボタンを長押しすることで「ショートカットの編集」をタップし、次の設定画面で好きな機能を選べばOK。もしボタンが表示されていない場合は、メニューの「設定」から「ツールバー ショートカット」でオンにしたうえで使いたい機能を選ぼう。

長押しすると現れる「ショートカットの編集」をタップ
「ツールバー ショートカット」で使う機能を選べる
ツールバー ショートカットが表示されていないときはメニューから「設定」へ
「ツールバー ショートカット」で先ほどの設定画面に遷移する

 また、隣のタブボタンを長押ししたときは、「タブを閉じる」「新しいタブ」「新しいシークレットタブ」のいずれかを選べるメニューが表示されるようにもなっている。これらも本来ならタブ画面に移動した後にしか操作できないものだが、覚えておけば1ステップとはいえ操作の手間を減らせるはずだ。

タブボタンを長押しすると「タブを閉じる」「新しいタブ」などが選べる

ページ移動がぐっと楽ちんになるiOS版のショートカット

 iOSの「Google Chrome」は、Androidとは異なり、ツールバーが画面下部にあることから、利用できるショートカット機能にも違いがある。たとえば画面下部中央の「+」ボタンは、長押しすると音声検索を含む検索機能へのショートカット3種類と、QRコードのスキャン機能を選べるメニューが表示される。

iOSのChromeでは、中央の「プラス」ボタンの長押しで検索系機能がメニュー表示

 また、クリップボードにテキストがコピーされている状態なら、「コピーしたテキストを検索」という項目も現れ、クリップボード内のテキストをキーワードにすぐさまWeb検索できる。さらにURLがコピーされている状態だと「コピーしたリンクに移動」という項目になり、クリップボード内のURLにジャンプする。

クリップボードにテキストをコピーすると……
「コピーしたテキストを検索」のメニュー項目が増える
コピーしたキーワードですぐにWeb検索が可能
コピーしたのがURLだと「コピーしたリンクに移動」になる

 ちなみに開いているページのURLをコピーしたいときはアドレスバー部分を長押しした後「コピー」を選ぶだけ。クリップボードにすでにテキストなどがコピーされているときは、ここでも同じように「コピーしたテキストを検索」「コピーしたリンクに移動」というメニュー項目が表示されるようになっている。

アドレスバーを長押しすると「コピー」ボタンが表示される
クリップボードにテキストやURLがある状態だと、アドレスバー長押し後の画面にも「コピーしたリンクに移動」などが追加される

 タブボタンの長押しで「タブを閉じる」「新しいタブ」「新しいシークレットタブ」が選べるのはAndroid同様。そしてそれとは別に、もう1つiOS独自のショートカット機能として、「戻る」「進む」ボタンの長押しによる閲覧履歴へのアクセスが可能になっているのが面白いところ。複数のWebページを渡り歩いた後、以前閲覧した特定のページを見たくなったときに素早く戻れるわけだ。

 これらボタンの長押しによるショートカットを上手に活用して、一段と効率よくWebブラウジングしてみてはいかがだろうか。

タブボタンの長押しでタブ操作のメニューが表示
「戻る」の長押しでそれ以前の履歴が表示され、選ぶとそのページを開ける
「進む」の長押しで、「戻る」前のページを開ける