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ドコモとソフトバンクが「一貫した素晴らしい品質」、オープンシグナルの分析レポート

 オープンシグナルは、日本のネットワークに関する分析レポートを公開した。

 分析の対象はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4社。携帯電話サービスを利用できる範囲を示す「カバレッジ部門」では、ドコモがほぼ横ばいながら利用率、他社に一定の差をつけて5G到達率でトップ、5G利用率ではソフトバンクと共に1位という結果となった。

5Gのエクスペリエンス

 通話サービスを提供するアプリの快適性を示す5G音声アプリでは、4社間であまり差はついておらず、ソフトバンクと楽天モバイルが比較的高いスコアを示した。

出典:Opensignal Limited(以下同)

 5Gでの動画ストリーミングやゲームの快適性を示すスコアでは、ともにソフトバンクがトップを飾った。すべてのストリーミングサービスと解像度で同様の体感が得られ、読み込みでストップすることはないと評されており、全体のエクスペリエンスでもソフトバンクは同様にトップを記録している。

 5Gダウンロードスピードでは、ドコモと楽天モバイルがそれぞれ194Mbpsと181.8Mbpsで高い評価を得た。一方でKDDIとソフトバンクは130.7Mbpsと109.6Mbpsと振るわなかった。アップロードスピードでは、楽天モバイルが29.7Mbpsでトップで、最も低かったドコモの9.7Mbpsの3倍超のスピードとなっている。

全体のエクスペリエンス

 すべてのユーザーを対象とした、全体のエクスペリエンスでは5Gエクスペリエンスと順位としては大差がなく、ダウンロードスピードで楽天モバイルが勝利を逃しているのみとなる。

 ビデオ・エクスペリエンスでは、ソフトバンクが66ポイントを獲得。ゲームでは82.1ポイントと、ともに1位だがどちらも5Gのスコアのほうが高い結果となった。オープンシグナルはこの結果を「5G技術の重要性を浮き彫りにしている」と結論付けた。

 音声アプリ・エクスペリエンスは5G同様に各社ともほぼ横並びで、ダウンロードスピードではドコモが他社に大きく差をつけての勝利。楽天モバイルは最下位となっているものの、反対にアップロードスピードでは、圧倒的な1位を記録している。

 すべてのエクスペリエンスの一貫性を数値化する「一貫した素晴らしい品質」では、ドコモとソフトバンクが、「中核となる一貫した品質」ではソフトバンクが受賞した。