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クアルコム、5Gの進化や6Gに向けた取り組みを紹介
2022年3月11日 00:00
RFおよびMassive MIMOアンテナ設計の改善
クアルコム・テクノロジーズは、RFおよびMassive MIMOアンテナ設計の改善により、5Gの機能性、効率性、柔軟性を高め、6Gへ向けてさらに前進している。
同社のデモでは、3.5GHz帯の100MHz幅を使い、このうち合計80MHz幅をダウンリンク(下り)に、20MHz幅をアップリンク(上り)に割り当てし、1つのアンテナから同じタイムスロットを使った転送に成功した。
モバイル向けミリ波ネットワークの拡大
モバイル向けミリ波帯の進化では、機械学習や最適化技術の活用により、ミリ波帯のネットワークカバレッジを効率的に拡大することで、ユーザー体験の大幅な改善に取り組んでいる。
ミリ波帯のネットワークを拡大するための具体的な方法として、GoogleストリートビューやGISなどのすぐに利用できるデータベースを活用して、現実世界をデジタル空間上で再現する。さらに、機会学習をベースとしたオブジェクト認識クラスタリング(グループ分け)とプルーニングによってデジタル空間上のモデルを簡素化した上で、アンテナの設置場所とさまざまな設備の選択肢を評価し、最適なネットワークトポロジーを決定しているという。
その他、同社では5Gシステムにおけるポジショニング、信号品質の改善による通信速度やエネルギー効率の改善、車両とインフラ間の通信(C-V2X)などへの取り組みについて、バルセロナで開催されたMWC 2022にあわせて同社の取り組みを紹介した。
MWC 2022にあわせて公開された同社の研究およびデモ
- 5Gシステムにおけるポジショニング(測位)
- 信号品質の改善による、通信高速化およびエネルギー効率の改善
- メタバースを実現し、物理・電子・仮想世界の融合を推進する
- 産業用向けの超高信頼性を備えた5Gネットワークの開発
- 産業用の高精度な測位
- IoTデバイス向けの広域ネットワーク
- 車両とインフラ間の通信(C-V2X)