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そのセキュリティ警告は偽物かも? 「サポート詐欺」にご用心――国民生活センター

 国民生活センターは、日本サイバー犯罪対策センターや情報処理推進機構と連携し、「サポート詐欺」に注意するよう呼びかけている。

 「サポート詐欺」は、「ウイルスに感染している」などの偽警告画面や偽警告音をパソコンやスマートフォンに出し、それらをきっかけに電話をかけさせ、有償サポートやセキュリティソフトなどの契約を迫る詐欺。

 近年、消費生活センターなどに同詐欺の相談が年間5000件以上寄せられているほか、契約購入金額の平均金額が年々高額化しているなど、問題となっている。

サポート詐欺に関する相談と契約購入金額の平均金額の年度別推移

 また、最近はプリペイド型電子マネーによる支払いが急増しているほか、60歳以上の消費者が契約当事者となる相談が増えているという。

相手から指示される支払方法の年度別推移

 国民生活センターのWebサイトでは、サポート詐欺の相談として「警告画面や警告音がきっかけで電話したところ、ウイルスの除去費用等を請求された」「次々に料金の支払いを要求されて、プリペイド型電子マネーで支払ってしまった」といった事例が紹介されている。

 国民生活センターはサポート詐欺の対処として、警告画面や警告音が偽物ではないかと疑うこと、警告が出ても慌てずにパソコンの状態を確認すること、自分で判断できない場合は周りの人に相談することを促している。

 また、支払方法がプリペイド型電子マネーの場合は相手より早くチャージしたり発行業者に連絡する、クレジットカードの場合はクレジットカード会社に相談するよう呼びかけている。

 そして、不安に思った場合やトラブルが生じた場合は、すぐに最寄りの消費生活センターなどへ相談するようあわせて喚起している。