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楽天モバイルとクアルコムが5G Open RANソリューション開発で協業

 楽天モバイル、楽天シンフォニーと米クアルコムテクノロジーズ(Qualcomm)は25日、5Gネットワークにおける次世代Massive MIMO機能を備えた無線ユニット(RU、Radio Unit)と分散ユニット(DU、Distributed Unit)の開発に向けた技術分野での協業を開始すると発表した。

 3社は、「Massive MIMO Qualcomm QRU 100 5G RANプラットフォーム」と「Qualcomm X100 5G RANアクセラレータカード」を活用し、オープンな規格に準拠した無線アクセスネットワーク(Open RAN)用ソリューションの技術検討を行う。

 RUとDUは、楽天シンフォニーのOpen RANソリューション「Symware」の製品ポートフォリオとして展開する。オープン化された5Gの仮想化ネットワークの大規模な展開を加速させるほか、基地局から電波の届く範囲(セルエッジ)でのデータ通信速度向上によるネットワーク全体のキャパシティ向上が図れるという。

 また、今回のOpen RAN Massive MIMOソリューションは、「最大64送信64受信(64T64R)」の構成に対応し、5G展開の簡素化による総所有コストの削減を目指す。

 楽天シンフォニー CEOのタレック・アミン氏は「(今回の)新しいRUとDUは、O-RAN準拠のソフトウェアとインフラストラクチャを採用することで、携帯キャリア(MNO)や企業、そのほかの組織に、高性能な仮想化5Gネットワークを展開するための動的でコスト効率の良い手段を提供します」とコメント。

 三社は今後、互いの知見や技術によりモバイルネットワークの設計や次世代のサービス提供を再定義し、MNOの自社ネットワークにおけるイノベーション創出に貢献していくとしている。