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クアルコムの「Snapdragon 8 Gen 1」、その撮影性能は
2021年12月7日 00:00
クアルコムは1日(日本時間)、モバイル向けの新チップセットとして「Snapdragon 8 Gen 1」を発表した。
本記事では、同チップセットのパフォーマンス面について取り上げた別記事に続くかたちで、「Snapdragon Tech Summit 2021」における解説のうち、撮影性能に焦点を当てて紹介する。
18ビットのISPを3つ搭載
「Snapdragon 8 Gen 1」は、18ビットの画像処理プロセッサ(ISP)を3つ備えている。
これにより、従来比で4096倍もの撮影データを取り込めるほか、豊かな色調やダイナミックレンジの向上が実現する。
また、撮影速度もアップし、1秒間に3.2ギガピクセルの撮影が可能になる。12メガピクセルの写真であれば、1秒間に240枚を撮影できる。
低照度の写真を明るくする「マルチフレームエンジン」は、「メガマルチフレームエンジン(Mega Multi-Frame Engine)」へと進化。従来の5倍となる30枚の写真を撮影・合成し、暗い場所での撮影をサポートする。
また、18ビットのRAW撮影に対応し、撮影した写真を自分で編集したいというニーズにも応える。
動画撮影性能もアップ
18ビットのISPは、動画撮影性能の向上にも寄与する。
8K HDR(33メガピクセル)の動画と同時に64メガピクセルの写真も撮影されるため、ユーザーは撮影の際にどちらかを選ぶ必要はない。
「コンピュテーショナルHDRビデオ(Computational HDR VIDEO)」と呼ばれる機能もアップグレードされる。1フレームにつき3つの露出を扱えるようになり、鮮やかな映像が撮影できる。
また、8K画質で「コンピュテーショナルHDRビデオ」による撮影を行うこともできる。
マスクを使った顔認識も
「Snapdragon 8 Gen 1」では、カメラを使った顔認識・検出に、リアルタイムの機械学習(AI)処理が用いられる。
人物の顔において300もの目印を検出し、さまざまな顔の特徴を識別する。被写体の横顔が部分的に隠れていたり、マスクを着用したりしていても、より正確に顔を認識できる。