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16日から「バーチャルハロウィーン」開催、Creepy Nutsなど出演のイベントや人気アニメとのコラボも
2021年10月12日 15:47
KDDIは、渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」において「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2021~FUN FOR GOOD~」を10月16日~10月31日の期間で開催する。
バーチャルハロウィーンは、仮想の渋谷の街を舞台にサイバー空間上でハロウィーンイベントを開催する試み。2020年に開催された第1回ではおよそ40万人が参加したとされる。
20年に続き2回目の開催
2回目の開催となる今回は、「FUN FOR GOOD」をテーマに複数のゲストによるライブや進化したアバター体験が提供される。
前回開催時は、参加者のアバター(=仮想空間上での自分)は、一律に同じものだったが、今回は新たに自分のアバターを生成することが可能になった。スマートフォンアプリや「au Style SHIBUYA MODI」、「GINZA 456 Created by KDDI」などに設置されたアバター生成システム「AVATARIUM」によりオリジナルアバターを作成。さらに、ハロウィーンならではの仮装も楽しめるようになっている。
渋谷フクラスと渋谷区役所においても10月12日と10月14日からアバター生成できるようになる。
Creepy Nutsなどゲストのライブも
今回もバーチャル渋谷内のスクランブル交差点に点在する特設ステージや地下のライブスタジオにおいて若者に人気を誇る複数のアーティストらによるイベントが実施される。
10月24日には、ヒップホップユニットの「Creepy Nuts」が、26日にはロックバンド「MY FIRST STORY」、31日にはアイドルユニット「新しい学校のリーダーズ」、31日には石野卓球がそれぞれ出演する。
このほか、人気アニメとのコラボレーションも実施。「ソードアート・オンライン」では、世界同時バーチャルファンミーティング「SAO VIRTUAL MEETING」を16日に開催する。同作品の主演を務める声優、松岡禎丞と戸松遥の2人がバーチャル渋谷にアバターとして登場。作品の見どころについてトークショーを行う。
また、「名探偵コナン」に出演の高山みなみと古谷徹の2人が出演する「江戸川コナン×安室透 スペシャルトーク in バーチャル渋谷」が30日に開催される。
加えて、カラオケ店のJOYSOUNDと連携し「バーチャルカラオケ」として声優のMachicoが「ひとりバーチャルカラオケLIVE」を28日に開催する。JOYSOUNDの店舗のうち渋谷の特定のルームに入って歌うと、バーチャル渋谷内で「路上ライブ」としてその様子が楽しめるというリアルとバーチャルを融合させた取り組みもあるという。
今回のイベントでは、バーチャル渋谷や特設サイトでしか購入できないグッズも販売される。これらの利益は、ライブ中のアーティストへの投げ銭も含めて、すべて渋谷区へ還元され、渋谷の街づくりへ貢献するとしている。経済的な貢献に加えて中馬氏は「緊急事態宣言が解除されたといってもまだ、密でいいということではない。ぜひ、バーチャルで参加して密回避に協力してもらいたい」とした。
バーチャルとリアルの融合も
KDDI 事業創造本部 ビジネスインキュベーション推進部 部長の中馬和彦氏は「渋谷のハロウィーンというとマイナスな印象がつきがちだが、バーチャルで楽しんでもらうことで、ソーシャルグッドにつながる」と語る。
オリジナルアバター、JOYSOUNDとの連携といった従来からの進化点に加えて今年は、運営をサポートするアルバイトもバーチャル上で遠隔から参加する形をとるという。これにより、日本国内のみならず海外からも参加者を募る。
中馬氏はこうした「クラウドワーカー」の取り組みについて、「若い世代には現金よりも(モバイル通信の)ギガのほうが喜ばれることもある」とした上で今後、こうしたイベントのアルバイトの報酬では、KDDIのオンライン専用ブランド「povo2.0」での「#ギガ活」と連動する考えも見せた。
安心安全なハロウィーンへ
渋谷区観光協会 代表理事の金山淳吾氏は、ハロウィーンによって多くの人が集まることが課題となっている認識を示す。
そのため、地域として対策会議を設け、路上での飲酒禁止などの条例を制定し、安心安全なハロウィーンとして楽しめるよう、取り組んでいる姿勢を見せる。
新型コロナウイルスの感染者数が大きな減少を見せる中、街にとっては経済活動が大切としつつも、許容量を超える人が集まるとトイレの不足やトラブルの発生、犯罪行為が出てきてしまう可能性があると説明。「なるべく自宅でハロウィーンを楽しんでほしいと」訴える。
さらに、「それでも渋谷の街に来るなら、お店や遊興施設など(どこへ行くか)目的を持って来てほしい」と語った。
渋谷区 区長の長谷部健氏は「ハロウィーンに向けて、去年と同じように対策をとっていく。来週以降に詳細な警備内容・条例などを発表する」と説明した。
長谷部氏は、コロナの問題含めて街に元気がない中、街に来ないでくれと訴えるのは心苦しいとしながら、安心安全をしっかり担保していく必要があると語る。一方で「新しい価値や文化を発信し続けることが渋谷の原動力。ほかの都市と肩を並べるためには新しいチャレンジが必要。そういった背中を押すのも行政の努め」という。
さらに「バーチャル空間の中で、渋谷の街の楽しさを感じてほしい。ぜひバーチャルハロウィン盛り上げていきたい」と意気込んだ。