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ドコモ、精度99.87%/0.17秒で認識する顔認証サービス

 NTTドコモは、認証精度99.87%、認識スピード177ms(0.177秒)という法人向け顔認証サービスの提供を開始した。

 今回発表された顔認証サービスは、ドコモが展開する「画像認識プラットフォーム」と、リアルネットワークス(RealNetworks)の顔認証ソフト「SAFR」を組み合わせたもの。

 「画像認識プラットフォーム」は画像認識ソリューションの開発を支援する目的で用意されたクラウドサービスで、APIでの連携により、導入企業が運営するシステムやサービスに顔認証機能を追加しやすくしている。ニーズにあわせ、5G、モバイル端末、ネットワークカメラなど幅広いデバイスとセットで展開することもできるという。

高精度・スピーディな顔認証技術

 根幹をなす顔認証技術は、精度が99.87%、認識スピードが177msとなり、同社では「業界最高水準」とうたう。

 精度の高さやスピーディな処理から、自動改札や入館ゲートといった歩きながら、セキュリティと同時にスピード感をもって処理することが求められる場面にも活用できるとアピール。

 複数の人に対しては、メガネやサングラス、マスクを着用している場合、あるいは表情をつくっていたり、明るさが不十分だったりする場合でも認証できるという。

複数人を同時に認証
サングラス着用時も認証
マスク着用時も認証
表情をつくっていても認証
明るさが不十分でも認証
なりすまし防止

属性の推定

 顔での認証に加えて、個人を特定することなく性別・年齢・表情を推定することができる。

 たとえば店舗を訪れた人を分析し、その人にマッチするよう、デジタルサイネージのコンテンツを変化させることもできる。

オフィスの入退室管理
お店での決済
商業施設での来店者分析
コンテンツ出し分け

既存システムやサービスとの連携

 API連携により、導入企業の既存システムやサービスとの連携のしやすさも特徴のひとつとされる。

 顔画像の登録や認証するアプリは、標準クライアントアプリケーションに加えて、ソフトウェア開発キット(SDK)も提供できる。導入企業にとっては、事前に用意されたユーザーインターフェイスをもとに、オリジナルのアプリを開発できるという。