ニュース

アップルの忘れ物防止タグ「AirTag」本日21時から予約受付開始、1つ3800円

 アップルが21日に発表した忘れ物防止タグ「AirTag」について、予約受付が本日23日21時から開始される。Apple StoreのほかNTTドコモ、au、ソフトバンクも同時刻から予約受付を開始する。価格は、1つで3800円(税込)、4つで1万2800円。4月30日に発売される。

 AirTagは、UWB(超広帯域無線)を活用するU1チップを内蔵する忘れ物防止タグ。鍵や財布、バッグなどに取り付けることで、タグの現在地や紛失防止機能などがiPhoneを通じて利用できる。

 「正確な場所を見つける(Precision Finding)」と名付けられた機能では、ユーザーに対して、AirTagまでの正確な距離と方向を、音、触覚、視覚のフィードバックを組み合わせて案内する。もし視覚に障害がある人が「正確な場所を見つける」を使う際には、「AirTagはあなたの左側の9m先にあります」と音声で読み上げてくれる。「正確な場所を見つける」を使える機種は、iPhone 11以降となる。

 また、紛失した場合は、10億台ものアップル製デバイスで構成される「『探す』ネットワーク」を介して、どこにあるか検索できる。

 紛失したAirTagから発せられたBluetoothでの信号を「『探す』ネットワーク」で検知し、その位置を持ち主に伝えてくれる。この際の通信はエンドツーエンドの暗号化により、位置情報を秘密かつ匿名性が保たれる。誰かが紛失したAirTagを見つけると、手持ちのiPhone、あるいはNFC対応デバイスにAirTagを当てることで、持ち主が登録していた電話番号が表示され、Webサイトにも案内される。持ち主から離れて一定時間が経過した「AirTag」を移動させると音が鳴って注意をうながすという。

主な仕様

 電源はコイン型電池のCR2032で、アップルでは1年以上使えると説明。交換するタイミングになればiPhoneに通知される。大きさは直径31.9mm、薄さ8mm。重さは11g。

 丸い形状を採用する「AirTag」では、精密なエッチング加工を施したステンレススチールを採用。IP67の防水・防塵性能を備える。カバーは取り外し可能で、バッテリーを交換できる。

 スピーカーを内蔵しており、「AirTag」の位置を確認するための音が流れる。

 別売りのアクセサリーとして、「ポリウレタンループ」(3800円)や、特別になめされたヨーロッパのレザーを使用した「レザーループ」(5500円)や「レザーキーリング」(4500円)が用意される。

エルメス仕様も発売

 なお、AirTagにはフランスのファッションブランド「エルメス(Hermès)」仕様の「AirTag Hermès」も発売される。価格は3万5800円~。