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KDDI総合研究所、海外最先端研究機関とXRの共同研究プロジェクト
2021年4月26日 06:00
KDDI総合研究所は、XR(Cross Reality)技術を用いたフィジカル空間とサイバー空間の融合によるユーザーセントリックな超臨場感体験の実現を目的として、2021年4月から、映像信号処理分野の世界的権威である南カリフォルニア大学のAntonio Ortega教授との共同研究を開始する。
これまで、超臨場感体験の実現に向けた取組みとして、ある時刻のセンサーデータから得られた点の集合(点群)が用いられてきた。今回の研究では、グラフ信号処理と呼ばれる、最先端の信号処理理論が用いられる。
グラフ信号処理は、点(ノード)と線(エッジ)で情報の構造を表現する方法。これまで疫学や人口、物流データなどといった工学や科学に用いられてきたが、現在では信号処理や画像処理を中心として、制御、機械学習、医用・生体情報処理などの分野でも注目を集めている。
KDDI総合研究所は、2030年を見据え、実物と見分けがつかないほどの写実的なフィジカル空間再現に関するコア技術の確立、およびそれらを用いた「あたかも今その場にいるかのような」遠隔コミュニケーション・医療・教育・エンターテインメントなどの実現を目指していくとしている。