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グーグルから第2世代「Nest Hub」、Soliによる睡眠モニタリング機能を搭載

 グーグルは、スマートディスプレイ「Nest Hub」の新モデルを発表した。米国での価格は99.99ドル。北米、ドイツ、フランス、オーストラリアで17日から予約受付を開始した。日本での展開については現時点では明かされていない。

スピーカーの性能向上、スマートホーム機能も進化

 新型Nest Hubのスピーカーは、旧型に比べて低音の音量が50%ほどアップ。ディスプレイの前で手のひらをかざすジェスチャー操作をすることで、コンテンツの再生を停止したり再開したりできる。

 カラーバリエーションは、チョーク、チャコール、サンド、ミストの4色展開。

 Google アシスタントも利用可能で、米国仕様ではNest miniやNest Audio同様にオンデバイス機械学習チップを搭載。これにより応答速度の向上を図っている。さらに、Nest Hubに接続しているデバイスをまとめて表示できる。

 また、無線規格「Thread」に対応。Project Connected Home over IPの策定する規格に準拠するデバイスと接続でき、より簡単にスマートホームのデバイスを操作できる。

Soliによる睡眠モニタリングに対応

 睡眠モニタリングの「Sleep Sensing」を搭載する。Pixel 4にも搭載されたレーダー「Soli」の技術「Motion Sense」を利用して、Nest Hub本体の最も近くにいる人の体の動きや呼吸から睡眠状況をモニタリング。内蔵マイクや環境光・温度センサーにより咳やいびき、部屋の明るさや温度変化など睡眠の妨げになるものも検知して、睡眠環境の改善に役立てられる。

 毎朝、睡眠モニタリングの結果を受け取ることができるほか「How did I sleep?」と話しかけることでも同じく睡眠モニタリングの結果を確認でき「Google Fit」アプリとも連携できる。さらに、睡眠改善の機能として、睡眠科学の専門家による指導やアメリカ睡眠医学会によるガイダンスなどが提供される。

 Sleep Sensingをオンにすると、ディスプレイ上に機能が有効であることが表示される。Motion Senseにより得たデータはデバイス内のみで処理され、グーグルのサーバーには送信されないという。睡眠に関するデータは、ユーザーがいつでも削除できる。

 新型のNest Hubに搭載されるSleep Sensingは、2022年までの無料プレビューとして提供される。グーグルによれば、将来的にはFitbitの「sleep-tracking」との連携も検討しているという。

 Sleep Sensingをオフにしていても、自動的にディスプレイを暗くしたり、「Your evening」機能でリラックスできる音を流したりという機能が利用できる。朝になると自動的にディスプレイが明るくなり、アラームの音量がアップ。さらにMotion Senseを使ったスヌーズ機能も利用できる。