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ソフトバンクの2つ折りスマホ「razr 5G」、「ニーズにマッチしワクワクする」魅力をキーパーソンが語る

左から、モトローラ・モビリティ・ジャパンの松原 丈太氏、ソフトバンクの菅野 圭吾氏、レノボ・ジャパンのDavid Bennett氏

 モトローラ・モビリティ・ジャパンとレノボ・ジャパンは、ソフトバンクから5G対応スマートフォン「motorola razr 5G」を3月下旬に、モバイルノートパソコン「ThinkPad X1 Fold」を3月17日に発売する。

 キャリア版はどちらもソフトバンク独占販売となり、発表会にはモトローラ・モビリティ・ジャパン代表取締役社長の松原 丈太氏、レノボ・ジャパン代表取締役社長のDavid Bennett氏(デビッド氏)に加え、ソフトバンク常務執行役員の菅野 圭吾氏も登壇した。

 本記事では、同製品発表会の模様をレポートする。

折り畳める5Gスマートフォン「motorola razr 5G」

モトローラ・モビリティ・ジャパン代表取締役社長の松原 丈太氏

 「motorola razr 5G」について、「無理なくポケットに収められるまで折り畳めること」(モトローラ 松原氏)の言葉どおり、「motorola razr 5G」は画面を内側にして端末を2つ折りできることが特徴の一つ。

 折りたたんだ状態でも、端末外側のクイックビューディスプレイでメッセージの送信や通知の確認など片手で操作できる。

 また、端末をシェイクしたり手首をひねる動作で特定のアクションを発動できる「Moto Action」を搭載。説明会では、端末を持って手首を2回ひねることでカメラを起動した。

 松原氏によると、グローバルでの評判も高く、世界35の市場で販売するという。

ソフトバンク常務執行役員の菅野 圭吾氏

 また、ソフトバンクでの取り扱いについて、ソフトバンク菅野氏は、「ソフトバンク初のフォルダブルスマートフォンで、コンパクトさを維持しながら大画面で楽しめる端末。ユーザーのニーズに応えられる端末の一つ」と考えを示した。

ショルダーバッグに収まる13インチノート「ThinkPad X1 Fold」

レノボ・ジャパン代表取締役社長のDavid Bennett氏

 レノボのデビット氏は、画面を内側に折り畳める「ThinkPad X1 Fold」について、日本の伝統工芸がヒントになったという。

 「『もしもパソコンの画面が折り畳めるなら、未来の世界はどう変わるだろう』という6年前のレノボ大和研究所エンジニアの発想から始まった」(デビット氏)という同製品は、ヒートパイプの薄型化に「箱根の寄木細工」が、ボディの折り曲げ部に「竹籠の三軸折」がヒントになっている。

 本体のデザインは「合理的なデザインは美しい」コンセプトのもと、「重量バランス」や「熱が分散する本皮のボディ」「手帳のような美しさ」を実現した。

 また、今回発売するソフトバンク版は、ソフトバンクの5G通信をサポートし、同製品がThinkPadシリーズとして世界初の5Gキャリアモデルとなる。

 ソフトバンク菅野氏は、「ThinkPad X1 Foldは、タブデットでもなくパソコンでもなく非常にユニークな端末。タブレットとしてもパソコンとしても使いたいというユーザーニーズを取り込める」とコメント。

 ソフトバンクでは、同社のスマートフォンユーザー向けに月額1078円(税込)の「データシェアプラン」を、ThinkPad X1 Foldのみ使うユーザーには月額5280円の「データ通信専用50GBプラン」を用意している。

主な質疑

おサイフケータイ非搭載について

 「今回急ピッチで進めてきたため非搭載とした。ただ、ユーザーニーズに応えていくためには、多くの人が使う機能は導入するべき」(ソフトバンク菅野氏)との考えから、今後のモトローラの機種導入時には検討するという。

g/eシリーズのソフトバンク展開について

 モトローラでは、低価格帯のスマートフォンg/eシリーズを展開している。g/eシリーズのソフトバンクでの発売について、菅野氏は「将来の端末展開についてはわからない」としたものの、継続して協議していくと可能性に含みを残した。

 また、モトローラの松原氏は、「非常に使いやすい端末だと思うので、さまざまな端末をソフトバンクに提案し、協力関係を結びながらやっていきたい」とコメントした。

ターゲットユーザー、販売目標

 ターゲットユーザーは、どちらもガジェット好きや新しいテクノロジーが好きなアーリーアダプターとしている。

 「ThinkPad X1 FoldのWi-Fiモデルではクリエイターユーザーの人気も高かった」(レノボ、デビット氏)ことから、さまざまなユーザーに興味を持ってもらえるという。

 販売目標についてはどちらも非開示とした。ソフトバンク菅野氏は、「ユーザーの反応を見たい。高額な端末だと思うが、その分の質と使いやすいモデルなので、そのバリューを感じてもらえると思う」とコメント。

 モトローラの松原氏は「(販売について)自信はある。motorola razr 5Gは意義のある端末、見ているだけでワクワクする機種になっている。売上以外にも意義を感じている」、レノボのデビット氏は「世界初のパソコンなので値段は高くなってしまうが、5Gネットワーク対応でコンパクトに使える、ニーズにピッタリの製品だと思う」とコメントした。

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