ニュース

AIの注意喚起で誹謗中傷アカウント1割強減少――Yahoo!ニュースのコメント欄

 ヤフーは、「Yahoo!ニュースコメント」において、AIによる注意メッセージで不適切コメントを投稿するアカウントが1割強減少したと発表した。

 Yahoo!ニュースでは、記事の下部にコメント欄を設けており、これまでも人によるパトロールやAIで誹謗中傷を含めた不適切なコメントの削除などを行ってきた。

 2020年からは、そうしたコメント欄のパトロールに用いているAI判定モデルを活用して、不適切なコメントの事前抑止に注力。不適切である可能性が高いとされたコメントを過去数日以内に複数回投稿しているユーザーに対して、注意メッセージを掲出する取り組みを開始した。

 これにより、取り組みを開始した直後の2020年8月と比較して2020年12月には注意メッセージが掲出されたアカウント数は13.5%減少。ヤフーでは「本取り組みにより、不適切コメントを繰り返すアカウントの減少に一定の効果をもたらした」としている。

 同社では今後も、コメントの多様性によりニュースに対する興味、多角的視野を持つきっかけを提供するとともに健全な言論空間の構築に務めるという。