KDDI高橋社長「急転直下で驚いている」、NTTのドコモ子会社化について

　KDDI代表取締役社長の高橋 誠氏は、NTT（持株）のNTTドコモ子会社化について、「非常に驚いている」とコメントし、「公正競争の確保が阻害されかねない」とし、総務省に意見を出す考えを示した。

KDDI代表取締役社長　高橋 誠氏

　KDDIは、16日に新サービス発表会を実施。質疑で記者から「ドコモ子会社化」について高橋社長の受け止めを問われた。

　これに対し、高橋社長は、「（NTTは）『基本的にNTT法の条文に抵触しないから問題ない』と主張されているが、審議会の答申や政府の閣議決定では、分割によりドコモのシェアを薄くしていくという方向であったはず。急転直下の方針でたいへん驚いている」と、不快感を露わにした。

　また、KDDIとしては、意見をまとめて総務省に意見を提出する方針だとし、「公正な競争の確保」ができるようしっかり議論を重ねていくとした。

　特に5G通信では、光ファイバー回線の重要度が高いとし、競争を阻害することがあってはならないため、主張していきたいとコメントした。