ドコモ「当社から発表したものではない」、日経の「NTTによるドコモ完全子会社化」報道に

　NTTドコモは、28日夜、日経新聞が報じたNTT（持株）によるNTTドコモ完全子会社化の報道に対し「当社が発表したものではない」とコメントした。

　本誌の問い合わせに同社広報がコメントした。1991年に設立されたNTTドコモは、1998年に上場。現在は、NTT（持株）がドコモ株式の64.1％を保有している。そのNTT（持株）の発行済株式総数に対し、政府（財務大臣）が3割を保有する。

　9月に就任した菅義偉首相は、重要政策のひとつとして、携帯電話料金の値下げを掲げている。

【追記 2020/09/29 8:20】
　NTT（持株）とNTTドコモはそれぞれ、報道に関するコメントをあらためて発表した。NTTは「決定した事実はない。本日開催の取締役会で、開示すべき事実を決定した場合には、速やかに公表する」、ドコモは「当社が発表したものではない。本日開催の取締役会に付議する予定であり、決定した場合には速やかに公表する」としている。両社のコメントは報道が伝えた子会社化の検討が事実であることを認めた格好となっている。

【追記 2020/09/29 19:12】
　両社は29日15時、正式に発表した。