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「フォートナイト」App Store/Google Playから削除、モバイルアプリで独自の決済サービス導入も
2020年8月14日 11:55
Epic Gamesが提供する人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト(Fortnite)」のモバイル版が、アップルおよびグーグルのアプリストアから削除された。8月13日には、Epic Gamesが、iOS、Google Playで利用できる同社独自の決済サービス「Epicディレクトペイメント」の導入を発表していた。Epic Gamesでは、アップルに対する抗議文と訴状を公開した。
Epic Gamesでは、「アップルは、Epicディレクトペイメント機能を削除するよう指示している」と説明。アプリストアでは30%の手数料が必要で、アプリが削除された背景として、独自の決済機能の導入を阻むため、とEpic Gamesは主張している。Epicディレクトペイメントの導入を発表する文書によれば、アプリストア(App Store、Google Play)での有料アイテムの価格に比べ、Epicディレクトペイメントは20%安い価格で提供できると案内。たとえば、アプリストアでは9.99米ドルとなるところ、Epicディレクトペイメントでは7.99ドルという値付け。
Epic Gamesでは、SNSなどで「#FREEFORTNITE」と銘打ち、アプリストアでの抗議活動を展開。監視社会の恐怖を描いた往年のSF作品「1984」(その1984をモチーフにアップルがかつてCMを展開したこと)を引き合いにして、「2020年を『1984』にしないための闘いに参加してください」とユーザーに呼び掛けている。アプリストアのルールについては、今年6月、EUが競争ルールに違反していないか、アップルのApp Storeに対する調査をスタートしている。
Epic GamesはApp Storeの独占に異議を唱えました。報復として、Appleは10億のデバイスでFortniteをブロックしています。https://t.co/VwLAHlzLapへアクセスし、2020年を「1984」にしないための闘いに参加してください。pic.twitter.com/LSKyXiXQVA
— フォートナイト (@FortniteJP)August 13, 2020