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【今日は何の日?】2009年6月25日は、Android端末にFlash技術の採用が発表された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 いよいよ2020年末でFlashのサポートも終了することになりましたが、2009年の6月25日は、Androidスマートフォン初のFlash技術が採用された端末が発表された日です。

 機種としては、HTCの「Hero」(日本未発売)で、3.2インチのディスプレイにAndroid 2.1を採用したモデルでした。今ではまず見られなくなってしまったトラックボールを本体前面に備えています。

HTC Hero(KDDIアメリカ端末)

 ただしこのときのAndroid 2.1の段階では、まだFlashに完全対応していたわけではなく、1世代後のAndroid 2.2を待つ必要がありました。当時の記事の「Flash Player 10による完全なWebブラウズを将来的に実現するための将来的なステップ」というアドビのコメントを見るに、本格導入前の前段階的な試みだったことが伺えます。後年、筆者もFlash Playerに完全対応したスマートフォンを手に入れ、携帯電話の小さな画面のブラウザの中でYoutubeが動いているのを見たときは「時代は進んだな」と思ったものです。

 しかし、Android 4.1からはFlash非対応が明言され、パソコン版も2020年いっぱいでサポートが終了する予定。動画サイト登場以前、「フラッシュ倉庫」などで親しみを持つ方も多いであろうFlashですが、ついにその終焉がそこまで来ているのです。諸行無常という言葉の通り、時代はまた新たなステップに進んでいくようですね。