Android 4.1はFlash Player非対応、米Adobeが発表


 米Adobe Systems(アドビシステムズ)は、Android 4.1(コードネーム:Jelly Bean)において、Flash Playerをサポートしないことを明らかにした。

 昨年11月、アドビシステムズはモバイル向けFlash Playerの開発を打ち切ると発表した。今回の発表はその詳細を明らかにしたもので、Android 4.1においてFlash Playerをサポートしないことに加え、8月15日よりGoogle PlayからのFlash Playerの新規インストールも終了する。既にインストールしている端末については引き続き利用可能。

 なお、端末をAndroid 4.0からAndroid 4.1へバージョンアップする際、セットされたFlash Playerがバージョンアップ後にどのような動作をするか予測できないとしている。バージョンアップする場合はFlash Playerをアンインストールするよう推奨している。また、Flash Playerを呼び出す必要がある開発者に対しては、アーカイブをそのまま残す形で対応する。ただし、Google Playから更新情報は得られない。

 アドビシステムズは、パソコン向けによりリッチな表現ができるツールとして「Flash」を、またそのモバイル版として「Flash Lite」を提供しており、「Flash Lite」は国内のフィーチャーフォンで数多くサポートされてきた。

 スマートフォン時代に突入すると、当時主流のiOSはFlash非対応で、アドビ側はFlashに変換をかけることでアプリとして提供する道を模索することになる。しかし、アップル側の規約変更に伴い変換技術の開発を中断。現在プラットフォームシェアトップのAndroidはFlashをサポートしているが、これもAndroid 4.0までとなる。プラットフォームに依らないWeb技術としては、HTML5やCSS、JavaScriptを組み合わせる手法がある。

 




(津田 啓夢)

2012/7/2 20:04