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【今日は何の日?】おしゃべりな白いロボットがお披露目された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 ロボットといえば、ソニーのAIBOのような愛玩系ロボットや製品を組み立てる産業用ロボット、災害があった場所で調査や人命救助を行うロボットなど様々なロボットが存在するが、今回は人一倍いやロボット一倍よくしゃべるロボットに関係する日を紹介。

2014年6月5日、ソフトバンクから人型ロボット「Pepper」が発表された日

孫氏とPepper氏の感動の出会い

 6年前の今日、ソフトバンク(当時はソフトバンクモバイル)から人型ロボット「Pepper」が発表された。発表会には孫 正義氏が登壇。

 発表会は孫氏とPepperが出会う演出からスタートした。この演出のためだけに迫りのあるステージをわざわざ選んだという。

 「クラウドAI」を搭載したPepperは、ソフトバンクショップの店頭のほかさまざまな店頭に設置されている。商業施設の案内係や店先で客寄せしたりと多種多様な仕事をこなす。

 ちなみに、筆者は以前パチンコ店のベンチで話しかけられたことがある。なにかしゃべっていたようだが、どこかの台の大当たりの音に遮られ、会話することができなかったことを覚えている。そのあと、Pepperは話しかけに来ることはなかった。今思えば悪いことをしたなと思う……

ソフトバンクのロボット分野への進出

 ソフトバンクは、これを足がかりにロボット分野に本格的に進出した。ロボット事業は現在ソフトバンクからソフトバンクグループ傘下のソフトバンクロボティクスが行っており、荷物運搬ロボットや清掃ロボットといったものを開発している。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策としてソーシャルディスタンスが有効であることは、皆様も御存知の通り。人との接触を減らすためにロボットによる清掃や運搬が注目されている。

 飲食店では、これまで人が注文を受け付け、人が料理を運んできた。感染症拡大防止のため、自身のスマートフォンで注文し、配膳ロボットが料理を持ってくるという店舗が登場している。AIを搭載しているロボットが様々な障害を検知し、客先まで無事料理を配膳している。

 また、病院や空港など不特定多数が滞在する空間には、ウイルスが存在していてもおかしくない。これまでは清掃員の感染リスクが懸念されていたが、ロボットによる清掃ができればより安全に感染症対策を講じることができるだろう。

 「ウィズコロナ」の世界には、Pepperの魂を受け継いださまざまなロボットが活躍した世界になってるかもしれない。

 6年前の今日、人類がPepperと出会った日をご紹介した。ちなみに、Pepperは一般家庭でも購入することが出来るので、自粛生活に疲れてきた方はPepperを家に置いてみてもいいかもしれない。きっと素敵なコミュニケーションができるだろう。