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楽天モバイル、仮想化ネットワークのプラットフォーム開発強化に向けて米イノアイを買収へ

 楽天モバイルは、米Innoeye(イノアイ)およびインドのInnoeye Technologiesを買収する計画を発表した。同買収により、楽天モバイルの5Gネットワーク用の完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークプラットフォーム「Rakuten Communications Platform」のグローバル展開に向けた開発体制の強化を図るという。

 Innoeyeは米国に拠点を置くエンジニアリングテクノロジー企業で、移動体通信事業者(MNO)やマルチプルシステムオペレーター(MSO)向けに、クラウドプラットフォームのプロセス自動化システムなどを提供している。

 なお、楽天モバイルのネットワークでは、すでにInnoeyeが開発したネットワーク運用システム(OSS)がすでに導入されている。この買収により、楽天モバイルはInnoeyeが保有するネットワーク運用ソフトウェアの開発技術およびソフトウェア開発チームを取得することになる。

 楽天モバイルは、自社の完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークを構築するシステムをRakuten Communications Platformとして、プラットフォームサービスを展開する計画を進めている。

 Rakuten Communications Platformは、楽天モバイルが保有する仮想化モバイルネットワークの構築技術やそれに関する知見、ネットワークの運用支援システム(OSS)、ビジネス支援システム(BSS)、エッジコンピューティング技術や仮想化ネットワークの管理方法などを集約させた、5Gネットワーク用のクラウドプラットフォーム。

 楽天モバイルは今後、Rakuten Communications Platformを世界の通信事業者に仮想化ネットワークを構築するためのソリューションとして展開する計画だという。Rakuten Communications Platformを導入した事業者は、高い水準の機能を素早く簡単に利用できるようになるという。