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スマートドローンを用いた線路設備点検の実証実験、KDDIなど3社

 KDDIは、JR東日本、プロドローンの協力のもと、ドローンを用いた線路設備点検の効率化に向けた実証実験を2月4日~2月5日の2日間に実施した。

 実験は、鉄道用保守基地内の長さ200mの線路をKDDIスマートドローンプラットフォームを用いて高度20mを維持したドローンを自立飛行で往復、線路設備を撮影フレーム内に捉え続けるもの。映像はLTEネットワークを用いて遠隔地の係員へ伝送。夜間はLEDライトを用いて撮影し、点検対象の線路設備を昼夜問わずに遠隔で把握が可能なことを確認した。

実験の概要
実験に用いられたドローン
撮影の例

 鉄道会社では、安全運行のために昼夜問わずに係員を現地に派遣する形で車両や設備の点検を行っている。この作業は多くの時間と労力を要し負担となっており、ドローンの利用で係員の移動時間の削減や迅速かつ正確な状況把握が行えることを期待されている。

 同実験によりドローンの飛行性能やカメラ、LEDライトなどの要件をKDDIとJR東日本が共同定義した。今後は設備点検の要件を明確化、さらなる検証を進めて実運用へ向け取り組むという。