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MM総研のMVNO各社のネットワーク品質調査、動画やアプリDLにはサービス間で差も

 MM総研は、MVNOサービスの主要6社、サブブランド2社を対象にネットワーク品質に関する調査を実施した。調査期間は2月4日~2月5日。計測に用いたのはSIMロックフリーの「iPhone 8」。

 調査対象のサービスはドコモ回線で楽天モバイル、IIJmio、OCN モバイル ONE、mineo、BIGLOBE モバイル、LINEモバイル。au回線でUQ mobile、BIGLOBE モバイル、mineo。ソフトバンク回線でワイモバイル、LINEモバイル。

各調査の結果は

 調査項目は動画再生、ギガ消費、Webサイト表示、マップ表示、アプリダウンロード、通信速度の6項目。基準値を3として5段階で評価した。基準値については事前計測に基づく結果とアンケート結果および有識者会議で決定した。

出展:MM総研プレスリリース

 Webサイトの表示状況では、MM総研の公式サイトを表示。マップでは新宿を検索して表示されるまでの時間を計測した。昼時間帯の混雑時に基準値をクリアした事業者は、ドコモ回線ではOCN モバイル ONE、au回線ではUQ mobile、ソフトバンク回線ではワイモバイル。そのほかの時間帯ではいずれのサービスも基準値をほぼクリアしていた。

出展:MM総研プレスリリース

 動画再生では、遅延や再生停止の有無、画質を調査。動画視聴の需要が増える夜間に調査を行った結果、8事業者11サービス中、10サービスにはスムーズに再生できた。しかしサービスごとに通信速度に起因する画質の変化があった。高画質を求めるのであれば、mineoとBIGLOBEモバイル(au回線)が優れているという。

出展:MM総研プレスリリース

 また、通信容量節約については、mineo(ドコモ、au回線)、UQ mobile、BIGLOBEモバイル(au回線)、ワイモバイルがHD画質で再生したため、通信容量が多くなった。

出展:MM総研プレスリリース

 約80MBのアプリをダウンロードするまでの時間を計測したところ、基準値をクリアしたのは、ドコモ回線でOCN モバイル ONE。au回線ではUQ mobile、BIGLOBE モバイル。ソフトバンク回線ではワイモバイルという結果になった。

動画ではサブブランド優位もMVNOには容量節約のメリット

 MM総研では、Webやマップの表示に関してはどのサービスもおおむね問題なく利用できるレベルであるとした一方、動画再生時の快適さではMNOやサブブランドに分があるとした。MVNOではmineoやau回線のBIGLOBE モバイルが適しているとした。加えて、通信容量も抑えつつ動画を高画質で見るという需要には、OCN モバイル ONEやLINEモバイルを候補とした。

ドコモ回線のレーダーチャート。出展:MM総研プレスリリース
au回線のレーダーチャート。出展:MM総研プレスリリース
ソフトバンク回線のレーダーチャート。出展:MM総研プレスリリース