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NECとBBバックボーン、sXGPシステムの販売と関連サービスを提供

 日本電気(NEC)とビー・ビー・バックボーン(BBバックボーン)は、sXGPに対応したプライベートLTEシステムと関連するサービスを2月25日から提供する。

提供するsXGPシステムのイメージ図

 sXGPは、プライベートLTEのうち1.9GHzの周波数帯を使用した、TD-LTE方式に基づいた自営通信用の無線通信技術。免許不要で無線局を開局できる手軽さとLTEの汎用性をあわせ持つのが特徴とされる。

 両社は共同で、sXGP用のSIM情報を、スタンドアロンのアクセスポイント(AP)コントローラーにも提供できるオンプレミス型の新方式を開発し、同方式を適用したプライベートLTEシステムと関連サービスを提供する。

 提供するシステムでは、APとAPコントローラー間で通信する制御信号パケットとデータ信号パケットのうち、データ信号パケットについて、APコントローラーを介さずに直接LANを通じてアプリケーションサーバと通信する「ローカルブレークアウト機能」を搭載。これによりAPコントローラーの処理負荷を軽減して、sXGPシステム全体の可用性を向上する。

 TD-LTEでは、GPS信号を各APに接続し、AP間のシステム同期と周波数の精度確保が必要となるが、同システムでは、GPSアンテナに接続したマスターAPと近くのAPがsXGP無線信号に同期する「Air同期機能」を搭載する。これにより、全APへのGPS信号の接続が不要になり、工事費の削減が可能となる。

 また、小規模ネットワーク向けにAPコントローラー機能を有する「アプリケーションユニット」を2020年度にリリース予定。同ユニットをNECのキーテレフォンシステム(主装置)に搭載できるようになり、工事や保守の簡易化と設置場所の省スペース化を実現する。

 NECはsXGP対応APとAPコントローラーについて、2022年度までに累計1000システム以上の提供を目指す。BBバックボーンは、sXGPシステムに対応する既存サービスを、NECの新システムにも対応する。