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渋谷を創造文化都市へ、渋谷 5G エンターテイメントプロジェクトが始動――KDDIなど
1964年の渋谷を体験できるイベントも実施
2020年1月24日 19:06
KDDI、渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会の3者は、「渋谷 5G エンターテイメントプロジェクト」を始動、渋谷で5Gなどさまざまなテクノロジーを用いた施策を順次展開していく。
「渋谷エンターテイメントプロジェクト」は、「au 5Gで渋谷の街を創造文化都市へ」の理念の基、5Gで渋谷区が推進する創造文化都市事業への貢献を目的とするもの。パルコやベイクルーズ、東急など32社・団体が参画している。
テクノロジーで渋谷を新たな文化の発信地へ
KDDI ビジネスアグリゲーション本部 アグリゲーション推進部 部長の繁田光平氏は、KDDIがこれまでもさまざまな試行錯誤を行ってきたことを紹介。「流行の感度が高く、多くの人が集まる街は重要、それは渋谷にほかをおいてならない」というところからKDDI、渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会が前身となる「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」を立ち上げ、渋谷の上空でARアートなどの企画を実施した。
しかし、実際にアイディアを形にしていく中で、KDDI1社だけで多様な取り組みを広げていくのは難しかった。そこで、さまざまな会社などに声をかけて協力を募った。すると、多くのつながりができ「これだけのメンバーがいれば、もっとすごいことができるかもしれない」ということで、今回の参画メンバーによる「渋谷 5G エンターテイメントプロジェクト」にこぎ着けたという。
プロジェクトがスタートした1月24日、渋谷駅のハチ公前広場には1964年当時の渋谷スクランブル交差点付近をARで体験できるイベントが開催された。
このほか、1月25日には、「uP!!!NEXT 須田景凪~晩翌~ powered by au 5G」が開催される。KDDI直営店のau SHIBUYA MODIでは、ライブ会場とau SHIBUYA MODIを5Gネットワークで接続し、5G対応スマートフォンでライブ会場の演出に参加できるイベントが開かれる。
さらに、「Audio Scape by au×須田景凪」として1月24日~1月31日の期間、渋谷 MODI、渋谷PARCO(公園通り)、SHIBUYA LIINE CUBE(渋谷公会堂)付近で「Audio Scape by au」を起動するとフジテレビ系ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」主題歌「はるどなり」が流れ出す。
加えて、前述のライブイベント参加者限定でARアートアプリ「STYLY」で専用マーカーをスキャンすると須田景凪スペシャルARコンテンツを楽しめる。実施場所はau SHIBUYA MODI、渋谷 MODI 3F のぼりエスカレーター前、SHIBUYA LINE CUBE。実施期間は1月31日まで。
繁田氏は「新たな文化が生まれる街に、ということを加速していく。どんどん新しいものを発信していきたい」と今後の活動への熱意を示した。現在も活動は鋭意進行中であり、春頃には具体的なサービスを発表できるだろうと語った。
過去と現在の渋谷をオーバーラップ
渋谷 5G エンターテイメントプロジェクトの始動日となった24日、渋谷駅ハチ公前広場には、特設のブースが組まれ、行き交う人々の視線を集めていた。
受付を済ませると、5G対応のスマートフォンを手渡されて階段を上ることになる。スクランブル交差点にスマートフォンを向け、画面下のスライダーを調節することで2020年の渋谷と1964年当時の渋谷がスーッと入れ替わるようにして画面の中で変わっていく。スライダーを右いっぱいに動かすと現代の街並みは完全に消え去り、56年前の渋谷が姿を現す。
ちなみに、スライダーを途中で止めると写真のように半分くらい切り替わった状態を保持できた。スライダー操作はスムーズで引っかかりなどはない。
1964年でもあのハチ公像は健在、というかすでに存在していた。現在の銅像は戦災で喪失したものを1948年になり再建されたという経緯なので、当たり前ではあるがどことなく感慨深い気も。
平日の昼下がりとはいえ、渋谷はビジネスマンや学校帰りの学生、観光客などでごった返していた。今回の1964年の再現ARではさすがに通行人までは再現されていなかったものの画面の中の街並みは古き良き時代の日本を描いている。週末のおでかけの際は訪れてみてはいかがだろうか。
イベント名 | 5G体験イベント~渋谷 1964 to 2020~ |
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開催場所 | 渋谷駅 ハチ公前広場 |
開催日時 | 1月24日~1月25日 10:00~18:00(最終受付 17:30) |
参加費 | 無料 |