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auデザインになったスマートグラス「NrealLight」、CEATECで一般ユーザーも体験可能に
2019年10月15日 17:02
KDDIは、幕張メッセで開催されている「CEATEC 2019」に出展し、スマートフォンをARスコープとして利用する「ARシューティング ~対人対戦型戦国AR~」や、スマートグラス「NrealLight」を開発したNreal社とともに、auオリジナルデザインになった同グラスの展示をしている。
スマートグラス「NrealLight」がauオリジナルデザインに、国宝を体験できるコンテンツを実施
NrealLightは、Nreal社が開発したスマートフォンとUSB-Type Cケーブルで接続して使用できるスマートグラス。両社は2019年5月に日本展開に向けてパートナーシップを締結している。6月に開催された「KDDI 5G SUMMIT」でデバイスが公開されており、詳細は別の記事で紹介している。
今回の展示では、NrealLightがauオリジナルデザインになり、凸版印刷と協力して開発された「AR Museum――国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱」というコンテンツが体験できる。「八橋蒔絵螺鈿硯箱」は、東京国立博物館が所蔵する国宝で、江戸時代後期に尾形光琳によって作成された硯箱。博物館では閉じた状態で展示されることが多く、内側を見ることはできなかったが、同コンテンツで内側も再現され、NrealLightを着用することで内側まで鑑賞できる。
KDDI 5G SUMMITでは、ソニーモバイル製の「Xperia 1」が接続されて展示されていたが、今回は同ブース内で展示されていた5Gの試作端末である、ソニーモバイル製のモデルが接続されていた。なお、このデモにおいては5G通信は行われていない。
筆者も体験してみたが、コンテンツの再現性に感動する一方で、試作端末背面の発熱が気になった。担当者によると「コンテンツを実現するために端末に高負荷な処理が求められるため、(どうしても)発熱してしまう」という。
スマホをARスコープに、対人対戦型のARシューティングゲーム
また、もう一つ体験できるコンテンツとして、対人対戦型のARシューティングゲームが展示されている。戦国時代を舞台にしたもので、スマートフォンとBluetooth接続できる銃を“火縄銃”に見立て、スマートフォンのディスプレイを見ながら相手の軍を倒していく。
同社ではこれまで、ハウステンボスで「JURASSIC ISLAND」というARシューティングゲームを展開(※関連記事)しており、今回のゲームは戦国時代にあわせてアップデートされたもの。火縄銃がモデルのため、弾のスピードが遅くなってたり、銃のカラーをガンメタリック塗装にしたりなど、細かいところまでこだわりが施されている。
銃に装備されていたデバイスは「iPhone XS」や「iPhone 11」で、ARkitを利用して実現している。今後は、5G の特徴を活かし、多人数プレイの実現や、その場に集まらなくても遠隔地でプレイができるように検討していくという。