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「体験」をテーマにする13番目の直営店「au 渋谷スクランブルスクエア」

 KDDIは、11月1日の開業を予定している大型商業ビル「渋谷スクランブルスクエア」内に13番目の直営店舗「au 渋谷スクランブルスクエア」をオープンする。

渋谷スクランブルスクエア

 渋谷スクランブルスクエアは、渋谷駅に直結する大型商業ビル。渋谷地区の再開発の主要事業のひとつであり、JR東日本、東急、東京地下鉄の3社の出資で実現した。地上45階建てで全長約230m。渋谷駅周辺では最大のビルとなる。

 1F~14Fまでが商業テナントエリアで、15Fにはコミュニティスペース「渋谷QWS」があり、17F以上はオフィスエリアとなっている。屋上には展望施設「渋谷SKY」があり、渋谷地域では随一の高さから東京の街を一望できる。

屋上展望もあり

 渋谷スクランブルスクエアには、屋上展望テラス「SHIBUYA SKY」がある。地上約230mから東京の町並みを見下ろすことができる、同ビルの特徴のひとつだ。なお、入場料は大人(18歳以上)2000円。営業時間は、9時~23時(最終入場は22時)。

屋上より明治神宮方面を臨む

「体験」をテーマにした13番目の直営店

 「au 渋谷スクランブルスクエア」は、渋谷スクランブルスクエア内の11階にオープンする。auの直営店としては、4月に千葉県柏市にオープンした「au KASHIWA」に次いで13番目の店舗となる。

 同店舗は「ユーザーに体験してもらう」ことに比重をおいている。エスカレーターを降りるとすぐに目に飛び込んでくるのは、広いスペースに展示されたスマートフォンなどの端末だ。

 来店したユーザーに手にとって確かめてもらいやすいように並べられた端末は、体験を重視した同店舗の工夫のひとつ。マグネットによる固定はなく、端末がスタンドに立てて並べられている。

ワイヤレスパワーシェアを試してみた図

 端末の背面にあるセキュリティの固定具も小さく、「Galaxy Fold」の開閉操作や、「Galaxy SNote 10+」などに搭載されている無線充電規格「ワイヤレスパワーシェア」を展示されているGalaxy同士で実際に試してみることも可能だった。

 通路を挟んだ反対側には、iPhoneやiPadの修理受付カウンターが設置されている。

同店で働く方々。

「NrealLight」の体験も

 また、携帯電話の横には、ARグラス「NrealLight」が展示されており、実際に体験することができた。筆者が体験した時点でのコンテンツは、2機のロボットが戦うものや光線のシルエットで表現されたキャラクターのダンス、女性向けに可愛らしい猫のARまで豊富なラインアップが取り揃えられていた。

auカラーのNrealLight
5G端末だが、現状5G通信を用いているわけではない。同店では5Gエリア化された暁にはそれを利用したコンテンツなどを用意したいとのこと

 土日などの休日には説明員がつき、「ドラゴンクエスト」の映像、中国のボーカロイド「洛天依(ルォ・テンイ)」のライブ映像などを楽しむことができるイベントの開催を予定している。担当者によると、定期的に体験できるコンテンツは入れ替える予定とのこと。

 なお、写真中では3台のNrealLightが設置されているが、営業開始後には常設するのは1台とのこと。また、「体験」を重視する同店では今後、さまざまな最新テクノロジーを体験できる場を用意することを検討しているという。

端末以外にも豊富な品ぞろえ

 au 渋谷スクランブルには、ほかの店舗同様に周辺機器や雑貨などを取り扱う雑貨コーナーも存在する。同店舗の品揃えは音楽やeスポーツを重視しており、イヤフォンやスマートフォン、パソコン向けのゲーミングデバイスが目立つ。

立ち並ぶアクセサリー類

 中には、KDDIがスポンサーを務めるプロeスポーツチーム「DetonatioN Gaming」のコラボグッズのユニフォームなども販売されており、これは現在のところau 渋谷スクランブルスクエアのみで取り扱っている。

Razerのアクセサリー。右上のキャップは同店のみの取り扱い
DetonatioN Gamingグッズ

 雑貨コーナーにはeスポーツつながりで、カメラ付き対戦ロボット「GEIO」も並んでいた。スマートフォンから専用アプリで操作するラジコンの一種で、本体に搭載したカメラからの映像でFPSゲームのような対戦を楽しむことができる。

「GEIO」。中国では世界大会が開催されるなど熱いホビー
少々無理を言って動かしてもらった。その場で転回できるなどキャタピラ車に近い操作性

 なお、渋谷スクランブルスクエアには、同ビル独自のアプリ決済サービスが存在し、同ビルのテナントで貯められるポイント「SCRAMBLE POINT」はau 渋谷スクランブルスクエアでも利用できる。「au WALLET ポイント」との併用は現時点ではできないが、担当者によると今後検討したいとのことだった。

 端末の展示方法や店内での体験など、直営店ならではの繊細なこだわりを感じる同店舗。ビル屋上からの眺めなども含めて、これまでにない体験ができる場所に仕上がっている。