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VRゴーグル「Oculus Quest」、単体で手の動きを検出可能に

 Facebookは、「Oculus Connect 6」を開催し、AR/VR関連の最新情報を公開した。

Oculus Questが単体でハンドトラッキングに対応

 同イベントでは、VRゴーグル「Oculus Quest」が、外部センサー不要で手の動きを検出する「ハンドトラッキング」に対応するデモンストレーションが披露された。

 同機能は、エンドユーザー向けには実験的な機能として、開発者向けのSDKは2020年初めに提供される予定という。

【Oculus Questハンドトラッキングのデモ動画】

 VRデバイス側に手の動きを通知するための専用のデバイスが不要になり、より気軽にVR体験ができる。Oculus Quest単体でのハンドトラッキングは、デバイスに搭載されるモノクロカメラを使用して指の位置を把握しており、深度センサーなどの追加センサー不要で実現している。

仮想地図データ×コンテキスト情報を活用「LiveMaps」

 Facebook Reality Labsでは、仮想化された地図情報とコンテキスト化された情報を結びつけた、「LiveMaps」と呼ぶ仮想地図を、ARグラスやスマートフォンなどのデバイス向けに開発中と明かした。

 LiveMapsでは、周囲の情報をリアルタイムに再構築するのではなく、既にクラウド上に生成された、過去のデータを活用する。リアルタイムで地図データなどを構築しないことで、LiveMapsのデータ生成に必要となる計算量が小さくなり、スマートフォンなどのモバイル向けチップセットでも同サービスが利用できるようにするのが狙いという。

 将来的には、現実世界の情報をリアルタイムに検索・共有できるようにプロジェクトを進めているほか、仮想コンテンツと現実世界上にオーバーレイ表示する機能も追加予定だが、これらの取り組みは未だ研究中の段階のため、進捗状況を公開・共有しながら研究を進める。

【LiveMapsイメージ動画】