みんなのケータイ

「Oculus Quest」とスマホの画面共有を試してみた

 一体型VRヘッドセットの「Oculus Quest」が人気だ。

 この5月までわたしが持っていたVRヘッドセットは、Galaxy Note8の予約特典でもらった「Gear VR with Controller」のみ。一体型VRヘッドセット「Oculus Go」が発売され、この界隈の人たちがこぞって手に入れるのを見て、「いいなぁ」と思いつつ、スマホをセットする手間があるだけで、できることが同じというものを買うのは無駄遣いになると考え、踏みとどまったという経緯がある。

発売日の翌々日に届いたOculus Quest

 そこへ、6DoF――つまり、頭の回転だけでなく、しゃがむ、ジャンプする、カニ歩きするといった動作もセンシングし、コンテンツ内に反映するOculus Questが発売されるという。できることがぜんぜん違う。これは無駄遣いにあらず、ということで予約購入した。

 Gear VRでは映像の視聴が主な用途だったが、Oculus Questは完全にゲーム用。体を動かさないといけないタイプのものが多いため、運動不足をこじらせているわたしにはちょうどいいガジェットではなかろうか。

 ただこれは1人用のため、在宅中の家族が置いてけぼりになる可能性が高い。単にゴーグルを装着した人間がジタバタ暴れているようにしか見えないのだ。

 そこで役立つのが、Oculusアプリの「キャスト機能」だ。Oculus Questに映し出されているものをスマホにも表示する、いわゆるミラーリングをすれば、家人にも恥ずかしくない。

 Oculus Questの「開発者モード」を開放すれば、MacやWindowsパソコンのディスプレイに表示したり、iPhone×Fire TV Stickという組み合わせなら、大型モニターに表示したりすることもできるらしいが、できれば手軽に済ませたい。

 キャスト機能は、スマホ側で“開始”してOculus Quest側で受け入れるか、Oculus Quest側で“開始”してスマホ側で受け入れるという操作でキャスト機能は、スマホ側またはOculus Quest側から開始できる。あとはそれぞれ受け入れる操作をすればOK。

Oculusアプリからキャストのリクエストをし、Oculus Quest側で受け入れようとしているところ。どちらも「キャスト」というテキストのあるアイコンなのに「ミラーリング元」「ミラーリング先」「ミラーリングを許可」となっていて、何となくもにょる

 まずはOculus QuestとペアリングするのにHuawei Mate 20 Proを選んだ。理由は約6.39インチの大画面とCPUなどのスペックの高さ。しかし実際に試したところ、どういうわけかMate 20 Proでキャストできるのは最初の数秒だけ。何度接続し直しても、スマホごと再起動させても改善されないのだ。どうやら相性が悪いらしい。

左がOculus Questでキャプチャした画像で、右がMate 20 Proでキャプチャしたもの。比べてみると、実は画角が広かったのではなく、1:1の画像を2:1にトリミングしていただけというのがわかる。楽しい気持ちを返してほしくなった

 そこで、新たなカラーバリエーションに心ひかれて購入していた「AQUOS R2」(ソフトバンク版)でチャレンジ。するとこちらでは無事、画面共有がうまくいった。これなら家族も優しく見守ってくれそうだ。

AQUOS R2での画面