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auの“4割値下げ”は2017年以前の非分離プランとの比較

 auは、スマートフォン向けの新料金プランを発表した。3段階定額の「新auピタットプラン」とSNSカウントフリーの「auフラットプラン7プラス」は6月1日から、無制限プランの「auデータMAXプラン」は今夏から提供される。

新プラン導入の狙い

 auの場合、2017年から提供している「auピタットプラン」「auフラットプラン」が、端末代金・割引と通信料金を切り分けた分離プランにあたり、電気通信事業法の改正などによる“完全分離”の義務化を受けて、料金プランそのものの根本的な見直しを行う必要性は低かった。

 その中で、あらためて今回、「新auピタットプラン」「auフラットプラン7プラス」を導入する理由としては、auのスマートフォンユーザーの半数近くを占めるという「月1~7GB」のユーザーに従来以上の安さを訴求するため。無制限プランの「auデータMAXプラン」については、5G時代を見据えた取り組み。

ドコモ新プランに対する優位性

 4月に発表されたNTTドコモの新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」など他社のプランと比べた優位性を問われると、小容量・大容量の2択ではなく中間の選択肢を用意していることや、フィーチャーフォンからの移行支援施策などを除けば、期限付きのキャンペーン料金ではなく永年適用の割引による低料金であることをアピールした。

 また、新料金プランの導入によって、2017年に「auピタットプラン」「auフラットプラン」を導入する前の非分離のプランと比較して、最大4割の値下げとなることを明らかにした。

非分離プランと比べて“4割値下げ”

 利用者への還元額は2017年以前と比べ、2022年3月期で4000億円規模となるが、2年前から分離プランの導入を始めていることから、今期の時点で新たに生じる影響は少ないという。業績への影響や値下げ規模については、5月15日に行われる決算説明会で詳しく説明するとした。