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継続的なサービス拡充で選びやすいMVNOに、nuroモバイルの狙いとは

ソニーネットワークコミュニケーションズ モバイル事業部 ビジネス推進部長 神山明己氏

 ソニーネットワークコミュニケーションズ(So-net)は、MVNOサービス「nuroモバイル」で、新たにau回線を利用した新プランを発表し、トリプルキャリアでのサービスを開始する。

 モバイル事業部ビジネス推進部長の神山明己氏は、新たにau回線に対応することで、さらに多くのユーザーにサービスを提供できるようになると語る。

MVNO国内市場の推移とnuroモバイルの歩み

 MVNOの国内市場について、契約者数は堅調に増加しており、nuroモバイルもMVNOの市場規模拡大に合わせて継続的にサービスを拡充し、選びやすいMVNOを目指してきたという。

 nuroモバイルは2016年秋に1GB刻みの料金プランによって毎月、自分の使い方にあわせてプランの変更をできる体系でのサービス提供を開始した。このほか、深夜・早朝の時間帯は通信量の制限がないプランを提供したことも話題を呼んだ。

 取り扱い端末でも、2017年冬に「Xperia XZ Premium」をMVNOとして独占的に発売するなど、特徴的な取り組みを進めてきた。

申し込みが160%に

 そうした中、2018年冬、料金プランのリニューアルによって、1GB刻みのプランを選びやすい4プランに集約。わかりやすい料金体系を目指したところ、申込者数も160%に増加した。

 そして今回、これまでの端末や料金プランの選びやすさに加えて、回線の選びやすさを追求、au回線でのサービス提供を開始した。

 nuroモバイルの申し込み傾向について、手持ちの端末で利用するユーザーが多く、SIMカードのみでの申し込みが約8割だという。今回のプラン刷新で、回線の選択肢が増えたことで、au回線を使っていた幅広いユーザーを受け入れることができるようになった。

IoTにも対応

 2018年冬より、オプションサービスとしてスマートホームの提供も開始。IoTに対するニーズにも対応する。今夏にはスマートホームドアの「Qrio Lock」とのセット販売も予定している。

 神山氏は、多様化する市場の中で、これまでアプローチできていなかったユーザー層にもサービスを提供していきたいと意気込む。そのために、今後もIoTを含めたさまざまなモバイルのニーズに合わせたサービスの構築を進めていく考えだ。

ビジネス推進部 松田氏と神山氏