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ドコモ、基地局併設の環境センサーによる情報提供事業を終了

 NTTドコモは、携帯電話基地局に併設する観測局などから気温や花粉飛散情報などを測定し、企業などに情報を提供する環境センサーネットワーク事業を2019年3月31日に終了する。

事業説明会時のもの

 同事業は、ドコモの携帯電話基地局に環境センサーを備えた観測局を併設し、気温、湿度、花粉飛散量などの測定したデータを提供しているサービス。2009年から試験運用が開始された。基地局に以外にも単独でセンサーが設置され、最大時には4000箇所に配備された。一般ユーザー向けには、同社から気象情報などを提供する「ドコモ環境ライブ」「あなたの街の熱中症予防」などが提供されていた。

 同社が環境センサーネットワーク事業を利用して提供しているサービスは、すでに終了している。同社広報によると、今回の事業終了に伴い、ケーブルテレビ事業者などパートナー企業への気象データ提供が終了するため、それらのサービスを利用しているユーザーには影響があるという。

 事業を終了することになった理由は、事業環境の変化により、経営資源を集中するためとしている。