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ネットギア、Alexa搭載メッシュWi-Fi「Orbi Voice」を発表
「Wi-Fi 6」対応ルーターや“スマートアートキャンバス”も披露
2019年2月28日 14:13
Alexa搭載メッシュWi-Fi「Orbi Voice」
Orbi Voiceは、ネットギアのメッシュWi-Fiシステム「Orbi」を構成する子機(サテライト)に、Amazonの音声アシスタント「Alexa」を組み込み、スマートスピーカーとしての役割も持たせた製品。
マーケティングマネージャーの前田力氏によれば、米国市場における同社の無線LAN機器の売上のうち、55.1%が従来型の無線LANルーターからメッシュWi-Fiシステムとなっている。スマートスピーカーやIoTデバイスの普及など、家庭内でWi-Fiを使う機器や利用シーンが多様化したことで、「家中のどこでもつながる」ことを求めるユーザーが増えていることが主な理由だという。
このように、複数の部屋に配置するユーザーも少なくないスマートスピーカーの普及がメッシュWi-Fiのニーズにも繋がっていることを背景に、メッシュWi-Fiサテライトとスマートスピーカーを1台にまとめた製品の開発に至った。
スマートスピーカーでよく使われている機能として、音楽再生、ラジオ、ポッドキャスト再生などを挙げ、これらの“聴く”用途を重視。オーディオブランド「Harman/Kardon」のウーファーとトゥイーターを搭載する。
メッシュWi-Fi機器としては、既存のOrbiルーター(親機)と組み合わせて利用することになる。IEEE 802.11a/b/g/n/acに対応し、リンク速度は5GHz帯で最大866Mbps。
2月28日からAmazon.co.jpで先行予約を受け付けており、4月中旬に発売予定。価格はOrbi Voice単体で3万9800円(税込、以下同)。Orbiルーター「RBK50」とのセットは5万9800円。先行予約期間中は、10%のクーポン割引を実施する。
Wi-Fi 6対応ルーター「Nighthawk AX8」
無線LANルーター「Nighthawk」シリーズの新機種として発表された「Nighthawk AX8」は、次世代規格「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)に対応する。
2.4GHz帯と5Ghz帯で4ストリームずつの8ストリームで、1024QAMの変調方式をサポート。多数の機器を接続した際の通信効率を高める「OFDMA」にも対応する。リンク速度は2.4GHz帯で最大1.2Gbps、5GHzで最大4.8Gbpsとうたう。
同じく4月中旬に発売予定で、Amazon.co.jpで先行予約を受け付けている。価格は4万9980円。先行予約期間中は13%のクーポン割引を実施する。
スマートアートキャンバス「Meural」
ネットギアは昨年、スマートアートキャンバス「Meural」を開発・提供する同名のベンチャー企業を買収した。
Meuralは、クラウド上のライブラリに収録された3万点以上の絵画を鑑賞できる27インチのディスプレイを備えたデバイス。機器そのものは大型のデジタルフォトフレームのようなものだが、絵画の鑑賞において違和感のない額縁風のデザイン、質感の表現や横からの見た際の自然さなどにこだわり、用途に最適化されている。
発表会ではデバイスを披露するに留まり、ネットギア傘下での今後の提供形態などは未定とされたが、日本独自の展開について問われると、「日本ならではの“オタク文化”やイラストレーションをどのように取り込んでいくかという話はしている」と、絵画以外のコンテンツも拡充していく可能性が明かされた。