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観光客向けの相乗りタクシーと観光施設の電子チケットを合わせて提供する「さっぽろ観光あいのりタクシー」、ドコモと札幌市らが実証実験

「さっぽろ観光あいのりタクシー」

 NTTドコモと札幌市、札幌観光協会、NTT、NTTテクノクロスは、札幌市内で観光客向けの相乗りタクシーと観光施設の電子チケットを合わせて有料で提供する実証実験を25日から開始する。

 実証実験は、近年急増している外国人観光客をはじめとする観光客の市内周遊において課題となっている二次交通やキャッシュレス決済、コミュニケーション問題を解決し、観光客の満足度を高め、消費拡大や再訪意欲の向上を図ることを目的としている。

 提供される「さっぽろ観光あいのりタクシー」は、1人あたり3000円で、あらかじめ定められた市内16カ所の観光・宿泊場所間で1日に何度でも乗り降りが可能な乗り合いのサービス。実施期間は1月25日から2月24日までで、観光客をターゲットにしているが、市民の利用も可能。

乗降場所

 サービスの利用には、インターネット接続が可能な端末が必要で、専用Webサイト上で乗車券の購入や配車予約を行う。運行時間は9時~17時までで、予約受付時間は8時~16時30分まで。

 また、以下の3施設の入場チケットをあらかじめ専用Webサイト上で購入でき、QRコード形式の電子チケットで入場が可能となる。

  • 円山動物園
  • さっぽろ羊ケ丘展望台
  • さっぽろテレビ塔

 乗り降り可能な場所は、2017年度から運営を開始している札幌市ICT活用プラットフォーム「DATA-SMART CITY SAPPORO」のデータに基づき訪札外国人の人気エリアや宿泊客需要が見込まれるエリアから選定されている。

 また、リアルタイムのAI処理で最適な車両を決定し配車することにより、目的の降車場所まで効率的な乗合運行を実現するとしている。