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IIJの2018年度上期決算、フルMVNOに投資、eSIMサービスも提供へ

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、2018年度第2四半期および上半期の決算を発表した。上半期の売上高は前年同期比8.2%増の909.6億円、営業利益は25.8%増の29.1億円などで、増収増益だった。

 IIJが手がけるモバイル・IoT関連サービスのうち、モバイルの総回線数は24.2%増の253.2万回線、モバイル総売上は21.8%増の203.8億円になった。

 個人向けMVNOサービス「IIJmio」は第2四半期で104.8万回線となり、前期(第1四半期)から1.2万回線の増加で、売上高は57.5億円だった。

 法人向けMVNOサービスは148.3万回線、売上高は46.9億円。MVNEでの提供は7社増の145社となり、MVNE回線数は37.2%増の93.6万回線になった。

 モバイルは個人向けの伸びが鈍化する一方、法人向けが回線数・売上ともに伸びている。

 フルNVNO関連の売上は、第1四半期が0.9億円、第2四半期が1.6億円。2018年度の売上目標は5億円超となっている。「SIMライフサイクル管理」機能による差別化を特徴に挙げているほか、インバウンド向けSIMの海外販路を拡充した。eSIMについては2019年春にプラットフォームを提供開始する方針で、実証実験を実施している。

 フルMVNO関連は先行コスト増になるものの、増収増益を背景に積極的な展開を図り、2019年度は大幅な増益を目指すとしている。