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家電のIoT化を簡単にするプラットフォーム、ソフトバンクC&Sらが提供

対応製品としてロボット掃除機、アロマミスト、加湿器が発売

 ソフトバンク コマース&サービスは、IoTプラットフォームを手がけるTuya Globalとパートナー契約を結び、「Tuya Smart(トゥヤ スマート)」を10月16日より日本で提供する。

 同プラットフォームを利用した製品として、プラススタイルからスマート家電3製品が10月24日より順次発売される。なお、予約受付を開始しており、プラススタイルのオンラインストア、Amazon、Yahoo!ショッピングで販売される。価格は、スマートロボット掃除機が1万8800円(税込・以下同)、スマートアロマミストポッドが4500円、スマート加湿器が5800円。

 Tuya Smartは、家電などのIoT化に必要な通信モジュールや、クラウド環境、コントロールアプリなどがひとつになって提供されるIoTプラットフォーム。プラットフォームを利用することで、企業側はIoT製品の開発期間を短く、開発コストを低くすることができる。ユーザー側は、Tuya Smart対応の製品であれば、Tuya Smartの1つのアプリですべて家電をコントロールすることが可能。また、Amazon Echo、Google Homeなどの音声アシスタントにも対応し、スマートスピーカーからの操作にも対応する。

Tuya Smart対応製品「+Style」

 対応製品として、プラススタイルから、スマートロボット掃除機、スマートアロマミストポッド、スマート加湿器が発売され、共通のコントロールアプリも用意される。

 また、年度末までにライトやドアセンサーなどの新しい対応製品が発売される予定となっている。

 スマートロボット掃除機は、掃き掃除と拭き掃除どちらにも対応し、立ち入り禁止区域を設定できる、バーチャルウォールにも対応する。

 スマートアロマミストポッドは、超音波式で動作し、搭載するLEDライトの色を変更できる。

 スマート加湿器は、3段階でミスト量を調節でき、超音波式で動作する。

スマートロボット掃除機
スマートアロマミストポッド
スマート加湿器

 発売にあわせて、訪問設置サービスも提供される。対応製品やアプリの設定などがサポートされ、3製品の設定プランは1万6200円となる。なお、発売を記念したキャンペーンが行われ、先着200名限定で980円でサポートが行われる。キャンペーン利用でのサポート内容は、一部異なるが、スマートスピーカーとの連携設定もサポートされる。期間は10月31日まで。

ユーザーとメーカー双方が簡単にIoTを

ソフトバンク コマース&サービス 上席執行役員 コンシューマ事業本部長 兼 IoT事業推進本部長 瀧 進太郎氏

 ソフトバンク コマース&サービス 上席執行役員 コンシューマ事業本部長 兼 IoT事業推進本部長 瀧 進太郎氏は、ソフトバンク コマース&サービスは、ソフトバングの原点である、パソコンソフトウェアのディストリビューションの事業部から設立したと説明し、流通(コマース)を手がけるうえで、スマートフォンのアクセサリーや、さまざまなIoT製品などを販売してきたと述べた。

 しかし、世界各国のスマートスピーカー利用率のデータから、日本のIoT市場は立ち上がりが遅いと指摘。ユーザー側ではセットアップの難しさの問題や、メーカー側では市場規模が分からず、対応製品を出せないといった問題を挙げた。Tuya Smartを利用すれば、簡単に製品のIoT化が可能だと説明した。

 Tuya Globalとのパートナー締結については、コマース事業の中でIoT製品を探しているうちにTuya Smart対応製品を見つけ、メーカーから紹介されたことが始まりという。Tuya Globalは、アリババのクラウドサービスを立ち上げた技術者が立ち上げた会社と説明した。

 日本語化されていないTuya Smartのセットアップのマニュアルやアプリなどは、ソフトバンク コマース&サービスが仲介して日本語化するという。

Tuya Global VP of Strategy and Investement Mengda Zhao氏

 Tuya Global VP of Strategy and Investement Mengda Zhao氏は、ソフトバンク コマース&サービスは、日本市場において高い品質とサービスの評価を受けており、Tuya Globalと完璧なパートナーになると述べた。Tuya Globalは、200以上の国と地域にプラットフォームを提供しており、あらゆるデバイスが制御できると説明した。

プラススタイル 取締役社長 近藤 正充氏

 プラススタイル 取締役社長 近藤 正充氏は、プラススタイルはこれまでもさまざまなIoT製品を販売してきたと述べた。これまでのIoT製品は、リテラシーが高い人が中心に利用しており、一般の人に利用してもらうには“家電”分野がいいと考え、今回、スマート家電の分野に進出したと説明した。