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ドコモから「Galaxy Note9 SC-01L」

 NTTドコモは、サムスン電子製でスタイラスペン「Sペン」が付属するAndroidスマートフォン「Galaxy Note9 SC-01L」を10月下旬に発売する。

「Galaxy Note9 SC-01L」

 「Galaxy Note9 SC-01L」はサムスン電子がグローバル市場向けに発表していた「Galaxy Note9」にNTTドコモ向けモデル。日本市場ではすでにauが取り扱いを発表している。専用スタイラスペン「Sペン」を特長とするGalaxy Noteシリーズの最新モデルで、Galaxyシリーズ内でもNTTドコモの2018年冬ラインナップの中でも最高スペックのモデルとなっている。18.5:9比率6.4インチの有機ELディスプレイを搭載し、AIによるインテリジェント機能も強化されている。

Ocean Blue
Midnight Black

進化したSペン

 Sペンは従来のNoteシリーズよりも機能が強化され、Bluetooth通信機能が内蔵され、リモコンとして使えるようになった。Sペン側面のボタンをカメラアプリのシャッター操、PowerPointのスライド送り、ビデオアプリの再生・停止などの操作に割り当てられる。Sペン自体のデザインや大きさは従来モデルと変わらず、Galaxy Note9の下端にあるスロットに収納できる。

 Sペンには一般的なバッテリー(化学変化を電気エネルギーに変換するもの)ではなく、静電誘導によって電気エネルギーを蓄える、いわゆるコンデンサー(キャパシター)が内蔵されている。コンデンサーが蓄えられる電気エネルギーはごく微量だが、単ボタンのリモコン機能しかないSペンを動かすには十分。

 コンデンサーの特性として自己放電もあるため、リモコン機能の連続使用時間は30分程度。ただしコンデンサーにはバッテリーに比べると充放電が桁違いに速く、充放電回数の制限がないという特徴もある。SペンはGalaxy Note9に収納することで充電するが、空っぽの状態から40秒程度でフル充電される。

 リモコン以外の機能は、Sペンの充電が切れていても利用でき、たとえばSペンで何かを描くときには充電を必要としない。また、アプリによって消しゴム機能などがSペンの側面ボタンに割り当てられていることがあるが、そうした側面ボタンの操作にも充電を必要としない。

 Sペンを使った機能は基本的に従来のNoteシリーズと同じだが、新たにオリジナルアプリとして「てがき手帳」が加わった。これはNTTドコモとサムスン、ジョルテの3社が共同開発したNTTドコモ版の独自アプリで、カレンダーに手書き書き込みができるというもの。このアプリはGalaxy Note8でもダウンロードできるようになる見込み。

ディスプレイ

 ディスプレイには6.4インチの有機ELディスプレイ「Super AMOLED」を搭載する。ディスプレイの解像度は1440×2960ピクセルで比率は18.5:9。

 最新のGalaxy SシリーズやNoteシリーズ同様、インカメラ部の張り出し、いわゆる「ノッチ」はなく、ハードウェアのホームボタンも搭載しない。

カメラ

 カメラは基本的にGalaxy S9+と同等で、背面のメインカメラがデュアル構成。解像度はいずれも1220万画素だが、標準画角のものがF1.5とF2.4を切り替えられるデュアルアパーチャー仕様。インカメラは800万画素でF1.7。

 被写体ブレや集合写真での目つぶり、レンズの汚れ、HDR補正の失敗などがあったとき、撮影時・撮影直後にアラートを出す機能が追加され、写真の失敗を減らせるようになった。

 シーン自動班別機能などは引き続き搭載する。

GearVRは新たなものに

 なお、サムスン純正のVRアクセサリ「Gear VR」については、既存製品では対応せず、市場で販売している製品を順次、Galaxy Note9対応モデルに置き換えていくという。

DeX、ケーブルだけで実現

テレビにつないでデスクトップPCのように使う「DeX」は、従来必要だったDeX Padなどのアクセサリが不要となり、ケーブルでテレビに直結して使えるようになった。

独自のアプリストアは健在

 従来同様にサムスン独自のアプリストア、Galaxy Appsに対応していて、ゲーム「フォートナイト」にも対応する。このほかにもS Healthなど、さまざまなサムスン独自アプリ・サービスに対応している。

主な仕様

 プロセッサはクアルコムのSnapdragon(SDM)845で、2.8GHzと1.7GHzのクアッドコアとなっている。システムメモリは6GBで内蔵ストレージは128GB。プロセッサーなどの熱を外に伝えて冷却する機構が強化されていて、より高いパフォーマンスを発揮しやすくなっている。4000mAhのバッテリーを内蔵する。OSについては、出荷状態ではAndroid 8.1が搭載されるが、11月以降にAndroid 9へアップデートする機種としてGalaxy Note9もリストアップされている。

 生体認証機能としては、背面中央に指紋センサを搭載。虹彩認証や顔認証にも対応する。dアカウントの認証に虹彩認証を使うことが可能となった。

 本体サイズは162×76×8.8mmで重さは201g。NTTドコモ版は本体カラーとしてOcean Blue、Midnight Blackの2色がラインナップされる。別売りの純正オプションとしてクリアビュースタンディングカバーやLEDビューカバー、レザーウォレットカバー、ワイヤレスチャージャーなどが販売される。

 通信速度(理論値)は下り最大988Mbps、上り最大75Mbpsになる。IPX5/8の防水とIPX6Xの防塵、フルセグ・ワンセグ、FeliCa、ワイヤレス充電(Qi規格)にも対応する。

 NTTドコモではGalaxy Note9の発売を記念し、事前予約することでdポイントが9999ポイント付与されるキャンペーンを展開する。