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「おもいでケータイ再起動」が浅間山の麓で出張開催

アートフォトに囲まれながら古いケータイで撮影した写真を発掘

浅間国際フォトフェスティバル

 8月17日~19日の3日間、長野県御代田町で開催されている「浅間国際フォトフェスティバル」の会場で、KDDIの人気イベント「おもいでケータイ再起動」が実施されている。

 おもいでケータイ再起動は、全国のau直営店で実施されてきた人気イベントで、バッテリーが完全放電するなどして起動できなくなった古い携帯電話を再起動させ、中にある写真やメッセージなどのデータを再び見られるようにしようというもの。思い出の写真をプリントアウトし、アマナ特製のオリジナルフォトフレームとセットでプレゼントしてくれる。

アマナ特製のオリジナルフォトフレーム(左)
auが過去に発売してきたデザイン端末の展示
インスタ映えを狙えるようにINFOBARグッズを用意
(左から)KDDI 宣伝部 ブランドプロモーショングループ グループリーダーの西原由哲氏とアマナコミュニケーションセンターの鎌田優花氏

 浅間国際フォトフェスティバルは、アマナと御代田町が共同で企画したアートフォトのフェスティバルで、写真に関心がある人々が集う。アマナコミュニケーションセンターの鎌田優花氏は、「できるだけ幅広い方々に写真に触れていただく機会を作りたいという中で、KDDIさんがこうした取り組みをやっていらっしゃるということをお聞きして、ぜひ協力いただきたいと、こちらからお願いをしました。我々としては、写真の文化を上げていくというところで言うと、芸術の部分をもう少し啓蒙していきたいと思っているのですが、入り口は柔らかいところからスタートしたいというところで、こうしたイベントを一緒にやっていきたいと考えました」とコラボレーションの経緯を説明する。

 一方、KDDI 宣伝部 ブランドプロモーショングループ グループリーダーの西原由哲氏は、「直営店以外のところに我々が出かけていくのが初めてのことで、ありがたいことに、直営店でやっていた際にSNS上でお客様が自分の街でもやって欲しい、いろんなところでやって欲しいという声をいただきました。そこで、直営店以外でも親和性があるところを中心に出かけて行ってコラボしてやっていこうとなりました。今回のフォトフェスティバルは、すごく親和性があるなということで、僕らも直感的に二つ返事でやりましょうとなりました」と振り返る。

 とはいえ、課題もあった。前述の通り、これまでは都市部にあるau直営店での開催とあって、フラッと立ち寄ってイベントの開催を知り、一旦家に帰って端末を持って再訪するというユーザーも多かったが、今回は人もまばらな地方での開催となる。このため、いかに事前告知するかが課題になった。そこで、SNS上でもエリア限定の広告を出すなどして、集客を図った。その結果、Web上で受け付けていた事前予約は90名弱になったという。

au直営店での開催時よりも空いている印象
業務用のバッテリーテスターでバッテリー復活を試みる

 17日には会場周辺の市町村からネットなどでイベントの実施を知ったユーザーがフェスティバル会場内にある「おもいでケータイ再起動」の会場を訪れた。ACアダプターをつないで充電するだけですぐに起動できた端末もあれば、業務用のバッテリーテスターをつないで完全放電したバッテリーを復活させ、端末の起動に成功するケース、残念ながら、あらゆる手を使っても起動させられないケースもある。

 この日は、無事に端末の起動に成功し、現在16歳になる娘が十数年前にマツケンサンバを歌う動画を再生できたことで、端末を持参した母親が周囲のスタッフと笑顔で喜びを分かち合う感動的な場面もあった。

 アマナ 代表取締役社長 グループCEOの進藤博信氏によれば、今年はプレ開催で、本番は来年からになるという。同氏は、「フォトフェスティバルそのものを御代田町の皆さんに十分理解をしていただかないといけないということで、今年はPRもやや控えめにしながら、まずは町の方に来ていただいて写真を楽しんでいただく、というのが今回」とした上で、「浅間国際フォトフェスティバルというぐらいですから、(将来は)フォト御代田だけでなく、フォト軽井沢があったり、フォト小諸があったり、浅間山の麓に点在するようなフェスティバルとして、そこを回遊していただきたい」と語る。

 進藤氏は、「スマートフォンとの連携ではVRやARを活用した展示などもあります。アマナとしては、デジタルコミュニケーションを活用した楽しく、五感で感じると我々はよく言うのですが、スマホの中だけで写真を収めないという、巨大な写真などにも取り組んでいきたいですね。ただ、看板をはじめ景観規制などもありますので、それを避けながらやっていこうと考えています」と夢を描いている。

iOS向けのアプリをインストールすることでARで楽しめる作品
VRゴーグルで楽しめる作品
猫のオブジェに仕込まれたカメラで自身を撮影してSNSでシェアできる作品
屋内展示も充実
天王洲アイルにあるアマナ本社併設のカフェも現地に出張。同会場限定のブレンドやデザートも
地ビールも楽しめる

 実施日時は、8月17日~19日の12時~18時。開催場所は長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1794-1(旧メルシャン軽井沢美術館)周辺エリア。参加費用は無料で、au以外のユーザーも参加できる。