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au OSAKAで「おもいでケータイ再起動」、富士フイルムとコラボ

 KDDIは、人気イベントの「おもいでケータイ再起動」を11月9日~11日にかけてau OSAKAで開催している。

 同イベントは、バッテリーが完全放電するなどして起動できなくなった古い携帯電話を再起動させ、中にある写真やメッセージなどのデータを再び見られるようにしようというもの。無事に写真を取り出せると、思い出の写真をプリントアウトしてプレゼントされる。

 直営店での開催は5回目となるが、初日となる9日は12時にスタートし、14時過ぎまでにすでに30組が来場。現場を仕切るKDDI 宣伝部 ブランドプロモーショングループ グループリーダーの西原由哲氏によれば、急遽カウンターを増やすなどして対応したが、それでも1時間待ちが出るなど、これまでにないほどの活況ぶりだった。

同イベントではおなじみのテスターで完全放電したバッテリーを蘇らせる
新兵器となる試験用機材。完全にバッテリーが使用不能になっていた場合、端末に直接電気を送り込む。専門知識のあるスタッフが対応する
大規模災害発生時には避難所などで使用される充電ステーションも活用

 今回は富士フイルムとコラボし、復活した写真をフォトブック「PhotoZINE」(通常600~900円)の形にして無料でプレゼントする試みも行われている。富士フイルム側が同イベントの存在を知り、活動に共感したことで、KDDI側に協力を申し出たという。

 店内にフォトブックの出力に対応した業務用プリンターを持ち込み、タッチパネル上で掲載したい写真を選んでいく。PhotoZINEは元々、スマートフォン向けのサービスとして開発され、店頭やネット経由で利用できるようになっていたが、今回のイベントでは復活させた写真データをメモリーカード経由で転送し、選べるようにしていた。

 最大で180枚の写真を使用できるということもあり、この写真を選ぶ作業に時間がかかるため、すべての来場者にフォトブックを用意することはできず、PhotoZINEの1冊無料クーポンを渡すなどして対応していた。

店内に持ち込まれたフォトブック対応の業務用プリンター
ユーザー自身で使用する写真やレイアウトを決めていく
フォトブックのサンプル

 富士フイルム e戦略推進室 マネージャーの佐藤義信氏は、「今回のテーマが昔のケータイということで、待受画像としてあまり画素数が高くない画像を保存されている方も多く、小さいコマ割りにするなどレイアウトも工夫しました。画素数が低くても、きれいに見えるように印刷補正もかけています」と語る。

 au OSAKA 店長の中島敏紀氏は、「私は1年半前にこちらに着任したのですが、その時から『いつ大阪でやるんですか?』という電話での問い合わせが多く、まさに待望の開催となります。ホームページやTwitter、店頭などで事前告知している時から『何時に来ればいいの?』という問い合わせがありました」と振り返る。

 同氏は「開始直後からこれだけいらっしゃるというのは非常にうれしい。お客様の笑顔を見ていると、ぜひまたやりたいな、という気持ちになる」と述べていた。

左から富士フイルム e戦略推進室 マネージャーの佐藤義信氏、au OSAKA 店長の中島敏紀氏、KDDI 宣伝部 ブランドプロモーショングループ グループリーダーの西原由哲氏

 10日と11日のイベントの開催時間は12時~18時。au OSAKAの所在地は、大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪ナレッジキャピタル3階。au以外のユーザーも無料で参加できる。

 今冬にはau SAPPORO、来春にはau SHINJUKUでも同イベントが開催される予定。

au ABENOも9月21日にオープン、新マシン「au SAKUTTO」設置

au ABENO

 今回のイベントとは直接関係は無いが、9月21日に天王寺・あべのにあるファッションビルHoopの2階にオープンした「au ABENO」もついでに訪れてみた。

 au OSAKAに比べると、やや規模が小さい直営店となるが、ファッションに敏感な土地とあって、店舗の入り口にはオシャレな雑貨が並び、奥に契約カウンターがあるという作り。携帯電話ショップとは意識せずに店内に足を運ぶ買い物客もいるようだ。

雑貨販売エリア
端末展示エリアの奥に契約カウンター
他の店舗ではなかなか見られない、店の外まで出て、お辞儀で見送る丁寧な接客

 取材する中で見つけたのは、直営店を中心に導入が進んでいるという携帯電話料金を支払える「au SAKUTTO」というマシン。請求書のバーコードを読み取らせたり、電話番号を入力したりすることで、支払いが行える。カウンターが混雑している際に便利なマシンだ。

 現在は料金の支払いのみに活用されているとのことだが、インターフェイスを見るとさまざまな形で応用可能と考えられる。業界では店頭での拘束時間削減が大きな課題となっているが、将来、こうしたマシンでさまざまな手続きが行えるようになるのかもしれない。

携帯電話料金を支払える「au SAKUTTO」