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サムスン、正当進化の新スマートウォッチ「Galaxy Watch」
2018年8月10日 13:22
韓サムスン電子は、LTEのサポートや長時間駆動などで正当進化を図ったスマートウォッチの新モデル「Galaxy Watch」を発表した。ニューヨークで開催された、グローバル市場に向けた発表会「Galaxy UNPACKED 2018」の中で披露された。米国では8月24日に、韓国では8月31日、そのほかいくつかの市場で9月14日に発売される。日本での展開は現時点で未定。
新しいスマートウォッチ「Galaxy Watch」は、同社がアクセサリー製品に名付けていた「Galaxy Gear~」ではなく、Gearを除いて、王道ともいえるWatchの名が与えられた。Galaxyのエコシステムの中に組み込まれることがアピールされており、“スマートフォンの周辺機器”から昇格した形になっている。
外観は腕時計として伝統的な丸型のディスプレイを備え、ボディサイズはケース径が46mmと42mmの2種類を展開する。ボディカラーは、46mmモデルがシルバー、42mmモデルにはミッドナイトブラック、ローズゴールドの2色をラインナップする。ストラップの交換によるカスタマイズも可能で、オプションでは、高品質な時計ストラップメーカーのBraloba社のストラップも用意される。
長時間駆動に注力され、46mmモデルは一般的な使用で80時間以上、使用頻度を落とすと最大168時間の駆動が可能で、発表会では「1回の充電で1週間利用できる」とうたわれた。42mmモデルは一般的な使用で45時間以上、最大120時間の駆動が可能。
LTEネットワークへの接続がサポートされ、15カ国・地域以上で30以上の通信キャリアに接続できる。
ストレスを自動的に検出するストレスマネジメントトラッカー機能を搭載するほか、新しいスリープトラッカーで睡眠習慣の調整を図ることが可能。トレーニングやフィットネスの自動検出機能のほか、食事のカロリー管理ではGalaxyスマートフォンの「Bixby Vison」と連携し、料理の写真からカロリー管理が可能になっている。
ディスプレイは有機ELを採用しており、Always On Displayで使い勝手にも配慮している。タッチパネルやベゼルによる操作などはおおむね従来モデルを踏襲した。
新機能として、カチカチという機械式時計のような駆動音と、ミニッツリピーターのような、時間ごとに音が鳴る仕様を追加している。また伝統的なウォッチフェイスの表示には影の効果が追加され、腕時計の見た目を再現する。
表面ガラスは、軍用レベルの耐久性を実現するというコーニングのGorilla Glass DX+を採用。耐擦傷性と反射防止機能を備え、光学的な透明性が高められている。5気圧防水やMILスペックも実現し、さまざまな環境で利用できるようにした。
サムスンのほかの製品と連携も強化され、PCやタブレットのロック解除、Spotifyのオフラインモードで楽曲を再生するといったこともサポートされる。
主な仕様
46mmモデルのディスプレイは1.3インチ(33mm)、360×360ドットのSuperAMOLED。バッテリー容量は472mAh。大きさは46×49×13mm、重さは63g(ストラップを除く)。ストラップの幅は22mm。
42mmモデルのディスプレイは1.2インチ(30mm)、360×360ドットのSuperAMOLED。バッテリー容量は270mAh。大きさは41.9×45.7×12.7mm、重さは49g(ストラップを除く)。ストラップの幅は20mm。
このほか共通の仕様として、チップセットはExynos 9110で、1.15GHz駆動のデュアルコア。OSはTizenベースのWearable OS 4.0。
メモリー(RAM)とストレージは、LTEモデルが1.5GB/4GB、Bluetoothモデルが768MB/4GB。
通信機能は、LTE/3G(対応モデル)、Bluetooth 4.2、IEEE802.11 b/g/n、NFC、A-GPS/Glonass。加速度、ジャイロ、気圧、心拍の各センサーを備える。WPCの規格に準拠した非接触充電が可能。耐久性能は、5気圧防水でIP68の防水・防塵。MIL-STD-810Gの耐衝撃性能も備える。
連携できるスマートフォンの対象OSは、Android 5.0~、iPhone 5以上でiOS 9.0~。いくつかの国ではモバイル網接続の認証にサムスン製スマートフォンが必要になる場合がある。