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auのQRコード決済は今年度に、au WALLETの一環で――KDDI高橋社長が語る

高橋社長

 KDDIの高橋誠社長は1日、2018年度第1四半期の決算会見において、QRコード決済を2018年度中に導入する方針を明らかにした。au WALLETのサービスの一環として提供するという。

 QRコード決済は、店舗での買い物においてスマートフォンで活用されるサービスで、主に中国で普及し、日本でもLINE Payやd払い、Origami Payといったサービスが登場している。

 高橋社長は「QRコード決済は年度内に対応したい。もともとauにはポイントプログラムと、プリペイドの口座がある。ポイント残高は1000億円を超えており、(通販サービスの)Wowma!などで利用してもらいたいと考えている。一方で、au WALLETとしてコンビニなどで使えるようプリペイドカードを提供してきた。au WALLETでは送金も現金化もできる。以前はプリペイドがわかりやすかったが、ここにQRコード決済が追加されるということになる」と説明。電子マネーサービスでクレジットカードやプリペイドカードを展開してきた「au WALLET」のサービスとしてQRコード決済を追加する考えを示す。

 一方、QRコード決済については、LINE Payが加盟店手数料を3年間0円にするキャンペーンをこの8月からスタートしたばかり。高橋氏は「中国のように利用を広げるために加盟店手数料を下げてくるのだろう。状況を見ながら対応したい。ただし加盟店手数料だけでビジネスを見るわけではない。au経済圏全体で考える。詳細は別途案内したい」と語った。

 また、QRコード決済の仕様を標準化する動きについては「関心はあるが、時季を逸するわけにはいかない。(独自仕様であっても)大きな違いはなく調整可能な範囲ではないか」と述べた。