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QRコード決済は既存の電子マネーに迫る勢いで伸びる――ICT総研の調査

 ICT総研は、スマートフォンを利用するモバイルキャッシュレス決済の市場動向を調査し、結果を明らかにした。

 モバイルSuicaなどを含む、スマートフォンで利用する既存の電子マネーの利用者(1カ月に1回以上利用するアクティブユーザー)は、2017年度は893万人だったところが、2018年度末には1157万人に増加し、2021年度末には1953万人と、2000万人近くまで伸びると予測されている。

 一方、比較的最近になって登場した、スマートフォンとQRコードなどを利用する決済サービスの利用者は、2017年度末は187万人だったところが、2018年度末は512万人に急増する見込みで、2019年度末は960万人、2021年度末には1880万人と、電子マネーに迫る勢いで利用者が拡大すると予測されている。

出典:ICT総研

アンケート調査

 また同社が2018年12月に実施したユーザーへのアンケート調査では、比較的高額な買い物ではクレジットカードの利用率が上がり、小額決済で電子マネーやQRコード決済が利用されている傾向が明らかになっている。

 具体的に、1000円以上3000円未満の買い物では、現金が71.6%、クレジットカードが43.6%、カード型電子マネーが17.7%、スマホアプリの電子マネーが9.2%、デビットカードが4.9%、スマホQRコード決済が4.1%などとなっている。

出典:ICT総研

 スマホアプリの電子マネーで利用されているのは、Suica、楽天Edy、nanaco、WAON、iDの順番。QRコード決済で利用されているのは、楽天ペイ、PayPay、LINE Pay、d払い、Origami Payの順番だった。

出典:ICT総研