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60代でLINE、70代でメール広がる~モバイル社会研究所

 NTTドコモの内部組織であるモバイル社会研究所は、シニアを対象にした携帯電話の連絡手段の調査を実施した。調査対象は性別や年齢、都市の規模にあわせて抽出された、関東1都6県の60~79歳の男女510人。

 同調査は過去に2015年、2017年に実施されている。今回の調査では、別居家族との連絡手段が過去からの推移を見ると、「ケータイ通話」が減り、60代では「LINE」、70代では「メール」の連絡手段が増えていることが分かった。

60代・70代の別居家族との連絡手段の変化(出典:モバイル社会研究所)

 別居家族との連絡方法は、スマホの保有・未保有により異なる。60代ではスマホ保有者はLINEで連絡を取っている人が約半数で、固定電話の利用は4割に満たない。反対に未保有者の場合は6割が固定電話の利用をしている。70代では保有者でも、固定電話の利用が6割あり、「ケータイ通話」・「メール」・「LINE」は未保有者と比較し大きく高い。

 同社では、LINEにより、離れた家族と手軽にコミュニケーションでき、活性化することは重要と指摘。普段使いが進むと災害時などの安否確認に生かせる可能性があるとしている。

スマホ所有・未所有による別居家族との連絡方法の違い(出典:モバイル社会研究所)

 調査では、ほかにも「別居家族」以外の関係性と、どのような方法でコミュニケーションをとるかについてまとめられている。