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au TOM'S、コースオフで最後尾になるも怒涛の追い上げで5位に

SUPER GT 第3戦

 5月20日、三重県・鈴鹿サーキットにて、SUPER GT 第3戦「SUZUKA GT 300km Fan Festival」の決勝レースが開催された。これまでは真夏の耐久レースとして開催されていたが、今年は5月の開催となり、300kmのスプリントレースに生まれ変わった。

au TOM'S LC500

 auがチームスポンサーとなっている36号車「au TOM'S LC500」は前戦、WEC(世界耐久選手権)開幕戦に参戦するために欠場していた中嶋一貴選手が復活し、関口雄飛選手とコンビを組んで戦いに挑んだ。

 19日の予選では強風のなか、Q2に進出。関口選手がアタックしたが、1コーナーで飛び出してしまい、タイムアタックを断念。結果、8番手のポジションから決勝レースを戦うこととなった。

 20日の決勝はシステム調整に時間をとられ、40分遅れの午後3時20分、気温21度、路面温度34度のコンディションのなか、スタートが切られた。

 6周目、8位を走行していた中嶋選手は64号車(Epson Module NSX-GT)と接近戦を展開。9周目には背後に38号車(ZENT CERUMO LC500)が肉薄。14周目、39号車(DENSO KOBELCO SARD LC500)がスピンしてクラッシュ。セーフティーカーが入ることに。

 19周目、レースが再開され、混戦の中、au TOM'Sはダンロップコーナーで23号車(MOTUL AUTECH GT-R)に当てられてしまい、コースオフ。このアクシデントにより、12番手まで後退することになった。

 24周目には16号車(MOTUL MUGEN NSX-GT)がデグナーでコースアウト、クラッシュしたことで、上位勢が続々とピットインし始めた。27周目、ピットインをしていないau TOM'Sは暫定トップになるも、30周目にピット・インして、中嶋選手から関口選手にバトンタッチ。13番手まで後退してしまった。

 しかし、ここから関口選手の猛追が始まる。32周目、6号車(WAKO'S 4CR LC500)がドライブスルーペナルティで後退したことにより、12番手にポジションアップ。さらに、38周目、64号車を抜いて、11番手に。39周目には17号車(KEIHIN NSX-GT)のドライブスルーペナルティで10番手まで順位を回復。

 その後は、ライバルよりも数秒速いペースでラップを重ねていき、40周目には8番手、41周目には6番手に上昇。残り4周を残して、23番手と激しい接戦を繰り広げ、5番手にまでアップ。

 そんな中迎えたファイナルラップでは、最終コーナー直前のシケインで12号車(カルソニック IMPUL GT-R)に追いつき、4番手を奪おうとアタックを仕掛けるものの、止まり切れずにコースオフ。なんとか立て直し、5番手をキープしてレースを終えた。

 一時はポイント獲得も危うい雰囲気であったが、レース終盤における関口選手の見事な猛追で、チームは9ポイントを獲得した。au TOM'Sは合計23ポイントで、総合8位のポジションとなっている。

 次戦・第4戦は、6月30日~7月1日、タイにあるチャン・インターナショナル・サーキットで行われる。