ニュース

スマホの販売動向は販売台数減、平均価格上昇~GfK調査

 GfKジャパンは、2018年第1四半期(1~3月)におけるスマートフォンのグローバル販売動向について発表した。販売台数は前年比2%減の3億4700万台となり、平均販売価格は前年同期を21%上回った。

 販売台数減少については多くの市場が飽和状態にあるためとされている。一方で消費者は高価格帯のスマートフォンを購入するようになり、平均価格が上昇した。スマートフォンのような成熟したテクノロジーの市場では例外的な上昇となった。

 地域別にみると、中東やアフリカではフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が進んだ。これによる販売拡大によって販売台数は前年比2%増の4410万台となった。エジプトが前年比42%増、南アフリカが同13%増と成長を牽引した。2018年通年の販売台数も同4%増を見込んでいる。販売金額は前年比7%増となった。

 中国では前年では春節による需要拡大で販売が拡大したが、本年は様相が異なり、インターネットの販売では好調だったものの、全体がプラスになるほどではなかった。これにより前年比6%減の1憶960万台となった。2018年通年の販売台数は市場の飽和が進むことにより、前年比4%減を見込んでいる。販売金額は国内・海外ブランドがともに高価格帯製品への移行を訴求していることもあり、前年比14%上昇した。

 日本が含まれるアジア先進国の販売台数は前年比3%減の1760万台となった。オーストラリアが同22%増となったが、韓国が同16%減となり全体としては相殺された形になる。この韓国の販売台数減少により、2018年通年でも全体として同4%減を見込んでいる。販売金額は前年比13%増となった。

 一時期市場を牽引したアジアの新興国でも、販売台数は前年並みの5870万台となり、販売金額は前年比14%増となった。2018年通年の販売台数は前年比7%増を見込んでいる。販売台数については低価格な4Gフィーチャーフォンがスマートフォンへの移行を妨げ、販売台数が増えなかったとされている。