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ネットに常時接続するIoT家電、ドコモとパナソニックが1000台規模の実験

 NTTドコモとパナソニックは、IoT向けの無線技術「LPWA」を家電で活用する実証実験を、2018年秋を目処に行うと発表した。

 LPWAは、スマートフォン向けのLTEや3Gよりも低消費電力、低コスト、広域で利用できる無線技術の総称。従来、無線LANやLTEで利用されているような、高速で大容量の通信には向かないが、乾電池でも動作するほど省電力性が高く、常時接続にも適している。

 両社は実証実験を通して、こうしたLPWAの特性を生かしたIoT家電の開発に向けた検証を行う。将来的には、電源を入れるだけで通信を開始して、クラウドサービスに自動接続するようなIoT家電などの実用化を目指すという。

 今回の実証実験では、LTEをベースとした技術「LTE-M」や、免許不要の帯域を利用する「LoRaWAN」を活用。東京、大阪、滋賀で、合計1000台規模のLPWA通信対応の家電を用いた実験が行われる。

 両社はこれまで、ドコモの「自然対話エンジン」のパナソニック製のテレビやレコーダーへの搭載でもしている。今後、両社はIoT家電向けのクラウドサービスの企画・検討も実施。その中で、ドコモが2018年春に提供する予定の「AIエージェントサービス」の活用も検討しているという。

 LPWA対応のIoT家電については、今回の実証実験により、IoT家電の技術とビジネスモデルを確立できれば、実用化段階へ移行するとしている。実用化段階では、パナソニックはIoT家電を、年間数百万台規模で出荷し、ドコモの広域通信網を通して、両社のクラウドサービスを提供する構想だという。